二十四節気の15番目である白露は、『昼と夜の寒暖差が大きくなり、草木に朝露がつくころ』といわれています。
9月8日は夏の暑さが残る1日でしたが、木の実や秋の七草をテーマに森歩きをスタートしました。
歩き出すとさっそく、コナラのドングリやヤマグリのイガが落ちていました。
落ちているドングリをよく見てみるとゾウムシの仲間が産卵した痕があるものとないものとがあります。ドングリやクリなどの木の実は、熟す前に生きものや強い雨風の影響で実を落としたり、木の種類や気候条件などによって自ら実を落としたりすることがあることをお話ししました。
生い茂る葉の中からヤブツバキの実を探すのに一苦労!木の上では、ツヤツヤの青い実がついています。
コバノガマズミの青い実を見て「これが熟すと鳥が食べに来るんだね」と生きものとの繋がりを感じる参加者もいらっしゃいました。
また、シデコブシの実はもう熟して赤い実がのぞいていました。
その実を軽く引っ張ると白い糸のようなものが伸びて、殻から実がぶら下がりました。
「なぜ糸があるのだろう?」「へその緒みたいだね~」
シデコブシの不思議な白い糸にみんな驚いていました。
その他にも、キキョウやススキ、オミナエシ、フジバカマの仲間のヒヨドリバナなど秋の七草を見ながら、みんなで秋の訪れを感じました。
参加された皆さんから
「今の時期、何か見るものがあるかな?と来る前は思っていたけど、いろいろな実があることを知れた。実も緑色が多く、ひっそりと目立たないように実っていた。あれが色づくと鳥が食べに来るのだろうと思った。」
「シデコブシの実を初めて見た。シデコブシの花は見たことがあるけど、見られないものを見られて良かった。」
「実りの秋が満喫できてよかった。シデコブシの実の糸が面白かった。」
といった感想をいただきました。
みなさんもぜひ実りの秋を探してみてくださいね。
(文:ちる、写真:こいさん、ちる)
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