朝夕の寒さに冬の深まりを感じる12月8日に冬鳥に会いに森に出かけました。
小鳥が水浴びにやって来る水場の見える部屋で、小鳥を待ちながら双眼鏡の使い方のレクチャーをしました。バードウオッチングが初めての方が多く、双眼鏡の選び方から始めました。
話をしていたら、ヤマガラやルリビタキのメスがやって来て、水を飲んだりしているところを双眼鏡で見ようとしましたが、なかなか双眼鏡には入らずに苦労されていました。
少し慣れたところで、森に入っていきました。
天気は良かったのですが、あいにく風が強く、風の音と枯葉を踏む音で小鳥の声が聞こえません。所々で立ち止まり声を探すのですが、遠くでカラスやヒヨドリが鳴くだけで小鳥は少なかったです。
フクロウの谷では小鳥の声が聞こえてきましたが、外来種のソウシチョウでがっかりしました。しかし、数少ない小鳥だったので耳を澄まして観察できるのを待っていたのですが、茂みの中を移動していくので、姿は見られませんでした。
調整池に向かっているときに、フクロウの白い糞を見つけました。この森にフクロウがいることを実感することができました。
調整池も、いつもいるカルガモの姿を探しましたが、この日はどこに行ったのか、姿を見つけることができませんでした。
ハウスに戻って水場で見ていた方が、小鳥が見られるのではと、戻って水場が見える位置に座って待つことにしました。シジュウカラやヤマガラが水場にやって来て、エナガの群れが移動していきました。
参加された方からは、「鳥の観察は追いかけてもなかなか出会うことが難しかった」、「鳥を見るのは忍耐がいることが分かった」といった感想がありました。
年々、野鳥の数が少なくなってきていて、身近な野鳥であったスズメやヒヨドリさえ最近は見づらくなって来ています。原因ははっきりとは分かりませんが、レイチェル・カーソン著の「沈黙の春」がやってこないことを祈ります。
(文 ひげ3 写真 ザッキー)
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