【生き物解説】フクロウのお食事メニュー ~卵とドングリの深い関係~

フクロウの夜行性の理由について解説した前回の動画はいかがでしたか?

今回の動画は「卵とドングリの深~い関係」についてです。

ぜひご視聴ください!


フクロウは何を食べているの?

フクロウはどんなものを食べていると思いますか。


前回の動画で、フクロウさんがカエルくんを狙っていましたね。フクロウは肉食の鳥で、カエルはもちろん、小動物や小鳥、昆虫なども食べます。トヨタの森のフクロウは、カエル、モグラ、ヒミズ、小鳥などを食べていた記録があります。


その中でも一番の好物はネズミ!


動画では、巣箱で卵を抱いているお母さんフクロウに、お父さんフクロウがネズミを持ってきたところを紹介していました。そして、その好物のネズミが活動する主な時間帯は夜。


フクロウが夜行性である理由は、エサのネズミが夜行性であることとも関係があるようです。


卵とドングリの深~い関係


フクロウの子育ては、お父さんとお母さんが協力して行います。

繁殖期は2月~6月ごろで、メスは1回の繁殖で2~5個の卵を産みます。

フクロウの卵の数は、食べるエサの量で産む数が変わるとされていて、エサの量が多いと卵の数は増え、エサの量が少ないと卵の数は減るようです。


秋といえば、ドングリなどの木の実が実る季節ですが、ドングリが多く実るとこんな影響があるようです。


秋にたくさんのドングリが実る

ドングリをエサにするネズミが増える

フクロウがネズミを食べる機会が増え、栄養が充分に取れる

栄養を充分に取れたフクロウが、たくさん卵を産み、育てる


フクロウの卵とドングリは全く関係がなさそうなのに、深く繋がっていることがわかりますね。フクロウが暮らしやすい森は、フクロウのエサになる生き物たちにも暮らしやすい森といえそうです。



今回の動画では、フクロウの食べ物を切り口に、フクロウと森の関係を紹介しました。森にはフクロウだけでなく、様々な生き物が暮らしていて、それぞれに好みの食べものがあります。生き物たちの食べ物という視点で森を歩くのも面白いですよ。


さて、次回は【フクロウの体の秘密】がテーマです。お楽しみに!


トヨタの森 里山学習館エコの森ハウス

所在地 :〒444-2225 愛知県豊田市岩倉町一本松1-1

開館時間:月~金曜(祝日を含む)9:00~16:30(※入場は16:00まで)


<お問い合わせ先>

TEL:0565-58-2736 Eメール:mail@toyotanomori.jp