梅雨の時期は家に籠りがちになってしまうことが多いですが、
それでも野外に出ると何かと楽しめるのものです。
梅雨の中休みとなった6月22日に「梅雨に咲く花探し」を開催しました。
今回はP5に集合し、吉田池 湿生園とシデコブシの谷で花探しをしながら歩きました。
先週の苔玉づくりに参加された方は苔を見つけたり、
葉っぱの上にいたナナフシを見つけたりと、皆さんの目のワンダーパワーは全開です。
湿生園が見渡せるデッキから新緑の森を見渡しながら降りて行くと、
ヒツジグサの白い可憐な花が一番に目に入りました。
未の刻に咲くことからこの名がありますが、ちょうどその時刻でした。
ヒツジグサの白い花を見ていると、「ハッチョウトンボがいる」と声が上がります。
目を凝らすと、小さな真っ赤な姿が見えてきます。
「こっちはメスもいる」とハッチョウトンボに釘付けです。
すると今度は「後ろにカキランがいっぱい咲いている」と声がすると
「わ~いっぱい!綺麗!」と歓声があがります。
皆さんはハッチョウトンボやカキランに近寄って夢中で写真を撮られていました。
先へ進むと次から次へと色々な花を見つけて「この花は何ですか?」と聞かれます。
参加者の中に植物に詳しい方がいらっしゃったので、その方に色々お聞きしました。
小さな点にしか見えないチゴザサや星形の花のコバノカモメヅル、
小さな白い花のヨツバムグラなどを教えていただきました。
普段は入ることができないシデコブシの谷にも入ってみましたが、
ヘビノボラズやシデコブシの青い実を見ることができました。
帰りにはコシアキトンボが小枝にぶら下がって休んでいる姿や
サカキの花、ノアザミの花を見ながら駐車場に戻りました。
参加された方からは、
・普段は入れないシデコブシの谷にも入ることができて良かった。
・とにかく自然に触れたくて、初めて参加した。何もわからないけど、いろいろな花や虫を知ることができて良かった。
・たくさんのカキランが印象に残った。湿地の上の油のようなものが、バクテリアによるものだと知ってびっくりした。
・来るたびに新しい発見がある。カキランがこんなにたくさんあることを知らなかった。
・ハッチョウトンボの雌雄に、コシアキトンボとショウジョウトンボも見られてよかった。
・何度も来ているけれど、サカキの花は初めて見た。
といった感想がありました。
今回は植物がテーマだったのですが、
皆さんが色々な花を見つけてくださったり、植物の名前を教えていただいたりと
皆さんに助けられた森歩きでした。
ありがとうございました。
(写真 こいさん、文 ひげ3)
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