梅雨の真っただ中でジメジメと蒸し暑い日が続いていますが、トヨタの森の水辺ではいろんな生き物に出会うことができます。
今回の動画は、そんな水辺の生き物のなかでも愛知県などで絶滅危惧種に指定されている「ヒメタイコウチ」にスポットを当ててみました。
まず「ヒメタイコウチ」という名前は、歩いていると長い前肢が太鼓を打っているように見えることに由来しています。
この長い前肢はエサとなる生き物を捕まえるのに便利で、ガッチリとエサを抱えることができます。そして、尖った口を獲物に突き刺して食べます。
お尻にも尖った針のようなものがついていますが、こちらは息をするための管で、水中にいながらでもその管だけを水面から出して呼吸します。
背中にはよく見ると羽がありますが、退化していて飛ぶことはできません。
また、動画ではお見せできませんでしたが、卵の形も面白く、写真のように卵から毛が生えています。この毛は卵に酸素を送っていると考えられています。
ヒメタイコウチが棲んでいる場所
ヒメタイコウチは水生昆虫の仲間ですが泳ぐのはあまり得意ではないようで、浅い水辺やジメジメしたような場所で見かけることが多いです。
しかし、このような環境は、開発によって埋め立てられてしまうことが多く、ヒメタイコウチなどの水辺の生き物は、生息できる場所が少なくなり数を減らしてしまいます。
また、それらをエサにする生き物たちにも影響を与えると考えられます。
私たちの生活は、生き物が複雑に関わりあうことから生まれる恵みをもらって成り立っているので、できる限りいろんな生き物が棲みやすい環境を保全していきたいものですね。
さて、 次回からはトンボシリーズが始まります!
お楽しみにー!!
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