4月12日(火)に「森あるきで二十四節気を楽しもう」を開催しました。
数日前までは雨予報だったのが嘘のように晴れ、お花見日和となりました。
今回の暦は「清明」
意味は、すべてのものが清らかで生き生きとしていることをあらわします。
今回のイベントはその言葉通り、さまざまな生命が姿を見せてくれました。
まずはハウスで、ツツジの花言葉「節制」から昨年度の生活を振り返ってもらってから、森のお花見へ出発です。
今回はハウス周辺の森を散策しました。
ハウスを出てすぐに、松の木につくマツノキハバチの幼虫を発見。イベント開始前に偶然見つけたマイマイカブリも紹介しました。
この時期が見ごろのコバノミツバツツジの花を観察したりビワのふわふわした新芽を触ったり、、春の味としてグミの木の花や、ハルジオンの葉っぱを食べてみたり。
中でも皆さんの印象に残ったのが、ヒメコウゾ。雄花と雌花が咲いているヒメコウゾをジーっと見ていると、ふわっと何か煙のようなものが飛びました。それと同時に「わぁ!」と皆さんの声も上がり、興味津々。ヒメコウゾの花粉が飛んでいるのです。
「どうやって飛んでいるんだろう?」と雄花を触ってみたり、木を揺らしてみたり、刺激を与えてみても、そのタイミングでは出てこないようです。
ふしぎな植物の動きをみて、「いろんな植物の働きがあるんだなあ」と感心されていました。
池ではたくさんのアカガエルのオタマジャクシを、それぞれつかまえて観察してもらいました。オタマジャクシのお腹のぐるぐる。見たことありますか?これはオタマジャクシの腸が透けて見えているのです。「昔からオタマジャクシを見ていたのに、お腹は初めて見た!」と感動したり、皆さんそれぞれ小さな命を愛でていました。
最後にはツツジとアベマキやコナラの新緑の下でシートを引いてのんびりお花見。寝っ転がり空を見上げている方もいました。風が吹いたときには、ヤマザクラの花びらがひらひらと舞い、心地よい空気を感じながら、静かにお花見をk\満喫してもらいました。
参加者の方からは、
「オタマジャクシは今まで何回も触っているし、足が出るとかも知っているけど、下から見たことがなくて、腸がグルグルしていることを初めて知って、童心に帰った。」
「ヒメコウゾの花粉を初めて見て、非常に感動した。年を取って、なかなか感動することが少ない。人間、感動することを増やせば老化が防げるとも聞くので、これからも皆さんたくさん感動していただいて、自分も感動しながら、節制しながら生きたいと思う。」
「コナラの穴にアマガエルがいるのを覗いたのは、新しい発見だった。」
との声をいただきました。
春まで静かに過ごしていた生き物たちも徐々に動き出し、森の中が少しずつ色鮮やかになってきています。春の森はいろんな景色を見せてくれます。ぜひ皆さんも森のお花見をしに、トヨタの森へ遊びに来てください。お待ちしております♪
(文・こっしー 写真・こいさん)
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