4月26日(火)に「サクラの草木染め体験」を開催しました。
サクラは黒っぽい色や茶色にも染められますが、今日はサクラの花を思わせる、薄いピンク色に挑戦してみます。
昔から「桜切るばか、梅切らぬばか」と言われます。サクラは切ったところから傷みやすく、不用意に切ってはいけないという戒めです。今回は、森林整備の過程で伐採したヤマザクラががありましたので、その枝を用意しました。
花が咲き終わり葉も開ききった枝でしたので、みんなで葉と新しい枝をむしります。手で細かく折った枝をかまどで煮出して、染液を作ります。
煮出している間に、染める布に模様を付けます。輪ゴムで縛ったり洗濯ばさみで挟んだりして、その部分に色が入らないようにします。
模様を付けて染液もできたら、いよいよ染めの作業です。染液に浸けて、灰から作った媒染液に浸けて、また染液に浸けます。さて、目指す色になるでしょうか。
染め終わった布は、きれいな桜色になっていました。2種類作った染液の片方では上手く色が出てこなくて焦ったりもしましたが、なんとか良い色に染めることができました。
参加されたみなさんからは
「玉ねぎなどの野菜を使ってもやってみたい」
「葉っぱや花から色が出るのは分かるが、枝からこんなきれいな色が出るとは思わなかった」
「桜は自分でも何回かやってみたが、綺麗な桜色が出なくて黄色になってしまった。今回桜色になってとても嬉しい」
といった感想をいただきました。
草木染めは、身の回りの道具や身近な植物で楽しむこともできます。ぜひ、ご自分でも試してみてください。意外な植物から、意外な色が出てくるかもしれませんよ。
(文・こいさん 写真・ヒゲ3)
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