【生き物解説】カエルの大ピンチ!その原因は・・・?

前回の動画では、アズマヒキガエルとヤマカガシの深~い関係についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

今回はカエル編パート③!

様々なカエルを紹介してきましたが、最近そんなカエルたちに大変なことが起こっているようです・・・。


カエル大ピンチ?!


ここまで紹介してきたカエルたちですが、実は最近数が減ってきているんです。


前回の動画では、カエルは一度にたくさんの卵を産むことを紹介しました。

ではなぜ、そんなにたくさん卵を産むのに数が減ってきているのでしょうか。


(アカガエルの卵)


まず原因の一つとして、住む場所が減ってきていることが挙げられます。

カエルは水の中に卵を産むので、産卵場所である池や田んぼが、埋め立てられたりすると、卵を産める場所がなくなってしまいます。

また、森で暮らすカエルたちは、森がないと生きていけません。



そして、あちこちに道路ができ、森から水辺に向かうときに道路を横断する必要が出てきました。そうすると、車にひかれてしまうこともよくあるのです。


また、途中にある溝に落ちて出られなくなってしまうことも。


その他にもカエルの体の特徴で数が減る原因になっているものがあります。

それは・・・皮膚が薄いこと。


カエルの皮膚は、水も吸い込むことができるし、息をすることもできます。

水を飲まなくても、お腹を水に浸すだけでもいいのです。


しかしその反面、暑さや乾燥にはとても弱く、暑い日や雨が降らない日が続いて、乾燥してしまうと死んでしまうこともあります。


カエル減少の影響


カエルはフクロウ、ヘビ、タヌキなどいろいろな生き物の食べ物になっています。


ヒバカリというヘビはオタマジャクシが大好物です。トンボの幼虫のヤゴにもよく食べられます。


カエルを食べる生き物にとって、カエルがいなくなると、食べ物がなくなるということになります。

つまり、カエルが減ると、ほかの生き物にも影響が出て、ほかの生き物も減少してしまうのです。

カエルだけではなく、いろんな生き物を守っていけるよう私たちの生活も見直していきたいですね。


カエル編もパート3まで来ましたね。

次回はどんな生き物に出会えるでしょうか?!

お楽しみに~!!




トヨタの森 里山学習館エコの森ハウス

所在地 :〒444-2225 愛知県豊田市岩倉町一本松1-1

開館時間:月~金曜(祝日を含む)9:00~16:30(※入場は16:00まで)


<お問い合わせ先>

TEL:0565-58-2736 Eメール:mail@toyotanomori.jp