2月14日、「森歩きで二十四節気を楽しもう」を開催しました。
今回のテーマは春の兆しを探しに行こうということで、冬越しの生き物や植物を探しにいきます。
まずは冬越しの生き物探しから。カマキリの卵や、冬眠中のカナヘビがどんなところに隠れているのか予想しながら探します。
カマキリの卵を1番に見つけた方は、「何回も来ているけど、1番に見つけたのは初めて!」と大興奮。
その他にも、ムササビの巣箱につけている温度計の裏からは、ヤモリとヤニサシガメの幼虫が寒さをしのいで越冬している姿も見ることができました。
森の中の池にはアカガエルの卵がいっぱい!初めて見たプルプルの卵に感動する人も。よ~く見ていると細胞分裂していることも発見し、寒い冬でも命が芽吹き始めていることを実感することができました。
冬になると葉が落ちてしまう落葉樹を中心に、葉痕や冬芽の観察をしました。葉や花がついている時期とはまた違った、冬ならではの特徴を見つけていきます。
葉痕にはいろんな形があり、中でも人気だったのがオニグルミ。
見つけたときは思わずにっこりしてしまいました。
(オニグルミ)
(タラノキ)
最後に冬眠をしない人間の冬越しの方法として焚き火をしました。
節分と立春に食べると邪気をはらい、福を呼び込むとされている豆腐をいただきました。
参加者からは、
「冬芽や葉痕は、いつも絵本などで済ませてしまって、写真家や絵本作家だからこの写真が撮れると思っていたけど、すごくかわいいのを皆さん見つけてくださって、すごく勉強になった」
「オニグルミの葉痕が感激した。豆腐の風習も知らなかったので勉強になった。」
「去年も葉痕を探すのに参加して楽しんだけど、今年はまた趣向が違っていて楽しめた。本当にかわいい。ハッピーな気持ちになれた」
との声をいただきました。
冬の森は生き物も少なく、植物の葉も少なく静かなイメージがあるかもしれません。
しかしそんな静けさの中でも多くの命が生きています。
冬だからこそ出会えるものもいっぱいあります。
冬の森散策へ出かけてみてはいかかでしょうか。
(文・こっしー 写真・こいさん)
0コメント