花曇りの3月21日に「森歩きで二十四節気を楽しもう 春分~シデコブシなどの春の花を探しに行こう~」を開催しました。
今年は全国的に桜の開花が早く、シデコブシも早いのではと思われましたが、ここ3年で一番丁度良い見ごろの日にイベント実施となりました。
今回も豊田市の天然記念物である豊玄池(ほうげんいけ)のシデコブシの群生地まで行きました。
森の山道を抜けると、シデコブシのほんのりピンク色がかった白い花が、
視界に一気に広がりました。
曇り空だったのでハルリンドウは1輪だけが花びらを広げていましたが、
よく見ると青紫の蕾がいたるところにありました。
花を見て楽しむだけでなく、特別に花の匂いや花びらも味わってみました。
「甘酢ショウガの味がする!」と、五感を使ってシデコブシを愛でることができました。
谷の奥のイノシシのヌタ場の窪地にはヒキガエルの卵がありましたが、
年々、卵塊の数が少なくなっていることが心配です。
また、集合場所の近くにヒレンジャクという鳥が、クロガネモチの赤い実を食べに来ていたので、
しばらく待っていたら群れでやってきて全員で観察できました。
ふりかえりでは、
「今年はとても多くのシデコブシの花を見られて良かった」
「シデコブシを観察するのはこれで4回目だが、花をここまで見られたのは初めて」
「シデコブシの花の味が甘酢ショウガのようだった」
などの感想がありました。
シデコブシをはじめ、東海地方の湿地には固有の動植物が多く生息しています。
今回の森歩きを通して、湿地保全の取り組み、保全のありかたについての考え方など、身近にある自然環境にも目を向けるきっかけになればと思います。
(文 ひげ・写真 つづぽん)
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