イベント報告:森のキノコ

10月16日、台風が心配されましたが、無事イベントを開催することができました
秋といえばキノコ
キノコは雑貨や美術品にも意外と活用されているのを見かけます
絵本にも登場します
そこで、今回は「キノコ=食べるもの」ではなく、不思議さやおもしろさなどの違う視点で、
キノコと親しんでもらいました

さっそく今日の森にはどんなキノコがあるか探しに行きました
先週に続き前日も雨が降ったので、ニョキニョキっとたくさんのキノコが生えてる・・・
かと思いきや、あれ、見当たらない・・・?

「これもキノコ」
そうです、これもキノコ
キノコというと、カサと柄(え)があるものばかりではないんですよ
「一人で歩いてたら気づかなかった」
「キノコだけに注目して歩くことなんてないよね」
と驚くほどキノコは多彩なのです

ところで、キノコは森の中で大切なお仕事をしているのをご存知ですか??
実は、キノコは森のお掃除屋さんの役割をしています
今回みられたのは、木材不朽菌という枯れ木を分解して土にもどす種類のキノコが
ほとんどでしたが、これらのキノコがいなければ、森は落ち葉や倒木で埋め尽くされてしまいます。
この話をきいて参加者も「そうなんだ」と、キノコを見る目が変わったようでした
枯れ木に生えたキノコに小さな虫がついているのも発見
枯れ木を栄養にして育つキノコ。そのキノコを虫がたべる。
この1本の枯れ木の中だけでも生きものが寄り添って生きているのがわかりました

次は、森のキノコを使って、
竹の容器にキノコの森「キノコワンダーランド」をつくります
キノコもお仕事中と知って、参加者も優しい気持ちでキノコを採っていました
またキノコを木から直接採ることで、
「意外と木にしっかりくっついていて、触って初めて木に入り込んでいることが分かった」という参加者の声も
参加者がいろんなアイディアを出し合い、
和気あいあいとした雰囲気で、みなさんとても楽しそう
完成したキノコワンダーランドがこちら↓↓
キノコ以外にもコケや枝やアクセントの赤い実を使って
何とも素敵なキノコの森芸術の秋ですねぇ
題名と一緒に、作品のポイントや想いも発表していただきました
「地味な色のキノコでも、日の当たるところに置くと、地味の中にもキレイさがあった」
「こんな楽しみ方もあるんだね」

キノコは目に見えなくても地下や落ち葉の下などで、ひっそりと菌糸を広げています。
キノコが地上に出てくるのは、胞子を飛ばす時で、この胞子が植物でいう種の役割をもっています
温度・湿度などの条件が揃わないと目にすることができません
今回出会えたキノコは、その条件と、参加者のタイミングがピッタリ合った、
奇跡のキノコたち
この日しかないキノコワンダーランドに私も小さくなって、迷い込んでみたい
(文 ちーちゃん、写真 けんけんP、がっちゃん)

トヨタの森 里山学習館エコの森ハウス

所在地 :〒444-2225 愛知県豊田市岩倉町一本松1-1

開館時間:月~金曜(祝日を含む)9:00~16:30(※入場は16:00まで)


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