ざーざー降りの雨の翌日。
5月21日の午後、トヨタの森は雨あがりのさわやかな風が流れていました
「雨」というと、私たちはどうしてもマイナスなイメージを抱きがちですが、
カエルにとってはとても大切な雨です
冬眠から覚める合図だったり、オスとメスが出会うきっかけになったり、
池の中でカエルになったオタマジャクシが森へと旅立つ日になったり
だから、カエルのおもしろさを知るには、雨や雨上がりがベストタイミングなのです
雨の香りが残る中、カエルの池へ出発
カエルはいるかな?
池のほとりで、カエルの声にそっくりな音の出る楽器を鳴らしてみました
すると・・・本物のカエルが鳴き返してくれました
若い学生さんが楽器を鳴らすと、他の人の時よりも声がたくさん聞こえました
「やっぱりカエルも若い男の子の方がいいのね~」 なんて、思わずみんなで笑顔になりました
今度は網でガサガサ・・・すると、トノサマガエルが顔を見せてくれました
意外と大きくて、力が強い 握った手から何度もぴょんっと飛び出してしまいます
しっかりつかまえたら、じっくりと観察します
白目が金色なことや、透明のまぶたが下から上に閉じること、
足の指の数が前足と後ろ足で違うことなどがわかってびっくり
ちびっことママはカエル釣りに挑戦こちらも大きなトノサマガエルが釣れて大喜びでした
シュレーゲルアオガエルにも出会えて、みんな勇気をもってタッチすることができました
とーっても小っちゃいカエルにも出会えました
これはカエルになったばかりのヒキガエル。 まだしっぽが生えていますね
ちなみに、このしっぽは切れるのではなくて、体の中に吸収されて縮んでいくんですよ~
そして、一番ラッキーでびっくり嬉しかったのは・・・
産卵直前のシュレーゲルアオガエルのカップルに出会えたことです
このカエルは、池の中ではなく、周辺の土の中に産卵します。
重なって上に乗っているのがオス、下にいるのがメスです。
メスのお腹は卵でパンパンに膨れていますね
シュレーゲルアオガエルの卵はメレンゲのような泡に包まれていて、
泡に守られながらオタマジャクシまで育ちます。
そしてちょうど雨の日に、雨水の流れに沿って池の中に泳いでいきます
写真右側は生みたての卵、左側は何日かたって泡の中でオタマジャクシになっています
せっかくオタマジャクシになれたのに、雨がずっと降らないと
オタマジャクシは池にたどり着けずに死んでしまうこともあります。
出会ったカエルのカップルが無事に卵を産んで、
そして無事に育っていくことを願わずにはいられません
ベストタイミングの雨上がりだったこの日は
本当にたくさんのカエルたちに出会えました カエルと天気に感謝
みなさんも、この季節に雨が降ったら
森のカエルに思いを馳せてみてくださいね
参加してくださったみなさん、ありがとうございました
(文 いぶ ・ 写真 ちーちゃん、がっちゃん)
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