トヨタの森にはハッチョウトンボというとても小さいトンボがすんでいます。しかしその生息地は1か所だけ。もしその1か所に何かあれば、トヨタの森からハッチョウトンボがいなくなってしまうかもしれません。
そこで、整備活動を通してハッチョウトンボの生息地を増やそう!というイベントを企画し、6月29日に「ハッチョウトンボお助け隊」と題して実施しました。
まずはハッチョウトンボを知っていただくべくトンボ観察。運良く羽化したてのハッチョウトンボにも出会えて、皆さんとても印象に残ったようでした。
ハッチョウトンボの繁殖には、水深が浅く、草丈が低い環境が必要です。どんなところにハッチョウトンボがいるか、環境も含めて観察してもらいました。
メインイベントの整備活動は、それぞれが自分にできることを、みんなで協力しながら進めていきました。
大人が刈った草を子どもが頑張って運ぶぞ~!
新たな生息地を目指す場所では、湿地の草刈りと、
湿地に流れ込む水路の整備をしました。
草を刈っていると、なんと!ハッチョウトンボのメスを1頭発見!
ここで産卵してくれたら、来年には早速新生息地となるのでは!?
整備した水路の上流でオニヤンマのヤゴ探しをしたら、びっくりするほどたくさん見つかりました。
ハッチョウトンボは明るい湿地に、オニヤンマは木陰のある沢に、というように、種類によって好む環境が違うことを体感していただけました。
体を動かした後は、おいしいかまど炊きごはんと豚汁をいただきまーす!
子どもからは
「ハッチョウトンボが棲みやすい環境を実際に作ることはあまりないので、とても貴重な体験だった」
「もっと川の整備をしたい」
大人からは
「自然を維持するのは大変だと実感した」
「子どもも含め、自然とともに生きていることを実感した」
という感想をいただきました。
これからもトヨタの森だけでなく、身近な場所での生き物の保全活動に関わっていただき、生き物たちが暮らしやすい環境を増やしていけたらうれしいです。
(文 がっちゃん、写真 こいさん・がっちゃん)
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