森のシデコブシが、例年よりも2週間ほど遅く見頃を迎えました。春分の日の翌日に実施したイベント には間に合いませんでしたが、美しい姿を見せてくれています。 今年はなかなか気温が上がらなかったせいか、シデコブシの他にもウグイスのさえずりなどが例年より遅れ、森のスタッフはまだかまだかとソワソワさせられました。
さて、そんなシデコブシの花をよく見ると、小さなクモが潜んでいることがあります。花に誘われてきた虫たちを狙っているようです。このきれいな若葉色のワカバグモも、まんまと獲物を手に入れました。花を訪れる虫たちは命がけです。
冬に生まれたアカガエルの卵は立派なオタマジャクシになり、池でウジャウジャと泳いでいます。その池から生える草では、ホソミオツネントンボが産卵をしていました。オツネンを漢字で書くと「越年」、このトンボは成虫で冬を越します。春になるとオスの色がターコイズブルーに変わり、メスは緑の草の中に卵を産み付けます。
森の中ではヤマザクラやコバノミツバツツジもちらほらと咲きはじめました。本格的な春を迎え、静かだった森の生き物たちが賑やかになってきます。
(写真・文 コイさん)
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