二十四節気の一つ、「大暑」は、梅雨も終わり、一年で最も暑さが厳しい時期。
しかし今年は何日も曇りや雨が続き、暑いどころか肌寒い・・・。
7月23日、ようやく雨が上がり気温もぐっと上がってきたこの日に
森のひんやり湧き水を探しにでかけました。
どんどん山を下っていくうちに、だんだん汗が出てきました。
たどり着いた谷の水に、手をつけてみました。
「ひんやり~」
耳を澄ますと流れる涼しげな水の音が聞こえてきました。
さて、湧き水はどこから染み出ているのかな?
あたりを探してみると・・・ 山際にじわじわと水が染み出ているポイントを発見!
手をつけてみると・・・「つめたい!」
なんと水温は18℃でした。気温より10度以上も低いです。
水場にはたくさんの生き物が棲んでいました。
サワガニの赤ちゃんも出てきてくれました。かわいいですね。
池の中を探してみると・・・「ん?タガメ?違う!」
これは湿地に棲む絶滅危惧種のヒメタイコウチです。お尻の先で呼吸しているんですよ~。
谷にちょうど日が差してくると、今度はトンボが池に集まってきました。
「わぁ~!帽子にとまった!ステキ!」
帰りの森の中では、湧き水ができる仕組みを調べてみました。
落ち葉をめくってめくっていくと・・・だんだんぼろぼろに。
「ふわふわ~」「きゃーシロアリ!」「木の根っこがいっぱい」
そのおかげでスポンジのような土ができ、
ゆっくりしみこむ事で湧き水のもととなる地下水になります。
「水のところにいる生き物を見れてよかった。今度は地面の中の生き物を見てみたい」
「水を大切に使わなきゃいけないなと思った」
そんなことを感じていただけて何よりです。
ぜひ、ひんやり湧き水を感じにきてくださいね。
(文 いぶ、写真 ひげさん)
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