前回の動画では、トヨタの森で出会うことができる様々なトンボをご紹介しました。
今回は、トンボの体の秘密についてご紹介したいと思います。
トンボの翅の表面をよく見てみるとデコボコしていることがわかります。
このデコボコがあることで小さな空気の渦が発生し、その上を空気がスムーズに流れるようになっているそうです。
(翅の上を流れる空気のイメージ)
翅に空気の流れを敏感に捉える仕組みが備わっていることで、トンボは弱い風でも上手に飛び回ることが出来るのですね。
フクロウの回でも登場しましたが、こうした生き物の体のつくりや自然界の仕組みを応用して、技術開発や工業製品などに活かすことを【バイオミミクリー】や【バイオミメティクス】と呼びます。
トヨタの森では、トンボの翅から型を取って作ったプロペラを使い、ミニ発電機を作るイベントを行いました。
トンボの眼
トンボはとても大きな眼を持っています。
(正面から見た眼)
(上から見た眼)
(横から見た眼)
(下から見た眼)
この大きな眼で様々な方向にいる獲物や敵をすぐに見つけることができます。
しかし、後ろから見てみると・・・
(後ろから見た眼)
後ろ側には眼がありません。
大きな眼を持つトンボも、後方には死角があるということですね。
トンボの肢(あし)
トンボが獲物を捕まえるときは、飛びながら肢で獲物をキャッチして抱え込みます。
(写真:獲物を抱えているシーン)
その肢にはトゲが沢山生えていて、抱え込んだ獲物を逃がさずしっかり捕まえておけるような仕組みになっています。
(キタキチョウを肢で抱えるシオカラトンボ)
(肢のトゲ)
獲物を捕まえるほかにも、枝や草につかまることができますが、歩けるようには出来ていません。
そのため、トンボはどこへ行くにも飛んで移動します。
細くて軽い肢は、自由に飛び回るために特化しているのでしょうか。
飛ぶときには、写真のように肢を折りたたみ体にピッタリくっつけて飛んでいます。
さて、次回の動画は「トンボの大変身」についてです。お楽しみにー!
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