イベント報告:夜のムササビに会いに行こう!
11月23日、森のムササビと出会うイベントを開催しました。前日の大雨で木の葉がだいぶ落ち、ムササビを見るには絶好の日となりました。
トヨタの森では、ムササビを観察しやすいように巣箱をかけています。
写真の巣箱には、二つの仕掛けがあります。一つはムササビが中にいるかどうかを見分けるための温度計、もう一つは試験的に取り付けている小型カメラです。
温度計の2つの数字は、巣箱の中と外の温度です。
中の温度が高い! ムササビが入っている証拠です。
小型カメラの映像は、スマートフォンなどで確認できます。巣箱の中で丸まって寝ているムササビを見ることができました。外で人間たちが騒いでいても、まったく気にしていないようです。
日が落ちてからは、巣箱の前でじっと待ちます。普段は日没から30分ほどで巣から出てきますが、大人数で観察していると気配を感じて警戒するのか、ムササビが出てこないこともあります。
この日もなかなか出てこず、見ている人間たちは出てきてくれるのかドキドキ、たぶんムササビも人間たちに見られてドキドキしていたことでしょう。
そして、日没から50分ほど経っての出巣になりました。
参加された方からは
・ムササビが巣箱から出てきて、思ったより黒くて速かった。
・飛んだ瞬間を初めて見た。今もパッととんだ姿が脳裏に焼き付いている!
・座布団のような、油揚げのようなのが飛んでびっくり!
といった感想をいただきました。
巣箱から出たムササビは一目散に木を登って行き、黒いシルエットが音もなく飛んで、森へ消えていきました。
ムササビは森や林が残っていれば、町に近い所でも意外と住んでいます。もしかしたら皆さんのお家の近所でも、こっそりと暮らしているかもしれません。
(文・コイさん 写真・こっしー)
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