12月21日に、今年最後の「森歩きで二十四節気を楽しもう」を実施しました。
今回のテーマは「木と焚き火」
どんな木が焚き火に向いているのかに注目です。
日本では昔から様々なものに神が宿ると考えられてきました。
もちろん、木の神様や火の神様もいらっしゃいます。
それでは、まず、木の神様のいらっしゃる森へ!
松葉は細くて油成分が多いので焚き付けにもってこい。
みんなでワサワサ集めて、集めて~。
スギ、ヒノキといった針葉樹は、火付きが良いという特徴があります。
新鮮な葉っぱは、スーッとするにおいがします。
ヒノキ風呂を思い出す方もいらっしゃいました。
広葉樹は針葉樹よりも火の持ちが良いという特徴があります。
特に、コナラ、アベマキといったドングリの木は、薪にGood!
葉っぱの形を見比べて、においをかいで、幹を触り比べて・・・
全身で木を感じていただきました。
コナラの幹の隙間に産みつけられたクヌギカメムシの仲間の卵や、その成虫も発見。
冬でも生き物が生きてることが感じられました。
広葉樹は、薪にするために切った切り株から新しい芽がたくさん伸びてきます。
それを焚き付けとして刈り、刈り残したものが成長するとまた薪として利用し、
そこからまた芽が出て・・・これぞサスティナブル!
「SDGsという言葉ができる、ずっと前から持続的だったんだ」
と、自然の仕組みとそれを上手に利用してきた人の生活に
皆さん感心されていました。
集めた松葉と、拾った枯れ枝で焚き火をし、火の神様にお出ましいただきました。
自分で切ったタカノツメの枝に、冬至にちなんだカボチャパンを刺して火で温め、
おいしく火を楽しみました。
木の神様、火の神様、ありがとうございました。
参加者からは、
「木を一生懸命集めたりしたが、昔の人はこれを生きるためにやっていたんだなと思った」
「火を間近で見ることがなく、すごく暖かく感じた。暖房の暖かさとは違うなあと感じた」
という感想をいただきました。
火のぬくもりやその良さ、人と木との関係を、十分感じていただけたようでした。
昔の「神が宿る」という考えは、自然や物への畏敬の念につながっていたはずです。
現代を生きる私たちも、その気持ちを忘れずに
生活していかなくてはいけませんね。
文 がっちゃん、写真 こっしー
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