啓蟄は、
“冬ごもりしていた生き物たちが動き出し、草木が芽吹き始めるころ”
のことです。
森歩きを実施した3月12日はまだ少し寒さが残っていましたが、
森には生き物たちの告げる春があちこちに見つかりました。
小さなヒサカキの花の香りをかいで見ると・・・
!?
プロパンガスのようなにおい!?
「長年ナゾに思っていたにおいの元はヒサカキだったんだ!」
と、謎が解けてすっきりされた方もいらっしゃいました。
コバノガマズミの開いた冬芽からは葉っぱとつぼみがニョーンと伸びて
まるでバンザイをしているよう。
コナラの幹のくぼみにはクヌギカメムシの幼虫がぎっしり。
虫めがねでよーくみると、「あ、もぞもぞ動いてる~。」
池の中にはたくさんのヤマアカガエルのおたまじゃくし。
そしてアズマヒキガエルの細長い卵がありました。
おたまじゃくしやカメムシの幼虫がごった返している様子を見て
「さすがにこれは・・・」 と絶句されながらも
「こんなにたくさんいる中で無事に大人になれるのがほんの少しなんて、自然って厳しい・・・」
「今生きている自分も奇跡の1人なのね」
と、命の大切さも感じてくださいました。
春は1日1日の変化が大きい季節です。
身近なところでもその変化を楽しんでいただける目と心をお持ち帰りいただけました。
(文 がっちゃん、写真 のだら)
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