ぽかぽか陽気の12月24日、種をテーマに森を歩きました。
植物は根っこが生えて動くことができませんが、命をつなぐために「種」というカプセルに母の愛情弁当(芽が育つ栄養)と遺伝子を込めて種に旅をさせるんです。
誰に運んでもらってどんな旅をするのか・・・そこには植物の知恵が詰まっていました。
青や赤・紫の鮮やかな色は鳥にとって目立つ色。
こうして鳥にアピールして食べてもらい、種を運んでもらう戦略です。
お次はこんな種。下側の花びらのように開いた部分がプロペラの役割をして飛行の旅をします。
高いところから落としてみるとくるくる回ってきれい!「わぁー!!」と歓声があがりました。
ドングリの食べ痕や、動物にくっついて運ばれる種も。
種が旅をして命をつないでいくためには、他のいろんな生き物の存在が必要不可欠なのですね。
最後はトヨタの森産ユズとニホンミツバチの蜂蜜で「柚子はちみつティー」を味わい、心も身体もほっこり。
参加された方からはこんな感想をいただきました。
「今日の森歩きで色んな種を知って、植物の仕組みは凄いなぁと思いました。植物には人間のように考える脳はないのに、こんなに一生懸命に命をつなごうとする知恵がある。それに比べて人間はどうか・・・最近虐待の事件もありいろいろ考えさせられた。」
「ヒサカキの実を潰したときに、こんなに鮮やかなんだ、と印象的でした。普段足についてイライラしていたくっ付き虫の種も違う見方ができるようになりました。」
種を見かけたら、どんな旅をするのか、また運び手の生き物のことを想像してみてくださいね。
(文 いぶ、写真 ざっきー)
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