【生き物解説】カマキリだよ!全員集合 外来種カマキリはなぜやってきた?

カマキリ編の第3話では、トヨタの森に生息するカマキリたちの紹介とともに、身近にいる生き物が知らないうちに入れ替わってしまっているという、外来生物の問題について触れています。


ぜひご覧ください!


→ムササビ編(1~6話)はこちらから

→カマキリ編(1~3話)はこちらから

トヨタの森にいるカマキリたち

トヨタの森には様々なカマキリがいます。


草のあるところが好きなカマキリもいれば、木の上が好きなカマキリも。


ここではトヨタの森で出会うことができるカマキリをご紹介します。

オオカマキリ

オオカマキリは頭の縞模様が目立ちます。

ほかのカマキリと比べて体が大きく、薄黄色をした前肢の付け根や、こげ茶色をした羽が見分けのポイントです。体の色が緑色と茶褐色のタイプがいます。

赤い口がチャーミングですね。

バッタがいるような草地や林縁部(草地と森の境目)で暮らしています。


コカマキリ

名前の通り、小さなカマキリです。林縁部(草地と森の境目)にいることが多いようです。

見分けるときは、前肢の内側を見てください。ほかのカマキリにはない独特の斑紋があります。

写真のコカマキリはこげ茶色(濃褐色)ですが、緑色や赤褐色などのタイプもいます。

ヒメカマキリ

コカマキリよりさらに小さい、3cmぐらいの大きさのカマキリです。

小さいですが、立派な大人なんですよ。

木の上で暮らしている樹上性のカマキリです。

会えたらとってもラッキー!スタッフもなかなか会えません。


ハラビロカマキリ

腹が幅広いことが名前の由来です。

写真には写っていませんが、羽の左右に白い点があります。

ヒメカマキリと同じように、樹上性です。

カマキリ編第2話で紹介したカマキリリレーは、ハラビロカマキリがおすすめですよ。


ムネアカハラビロカマキリについて

もともと日本に棲息していなかったムネアカハラビロカマキリですが、輸入品についていた卵から国内に広がったのではないか、と考えられています。

神奈川県におけるムネアカハラビロカマキリの新産地と分布拡大に関する生態的知見


トヨタの森では2015年にムネアカハラビロカマキリが初めて見つかりました。

3年後の2018年には、ムネアカハラビロカマキリの見つかる数が増える一方で、ハラビロカマキリをめっきり見かけなくなってしまいました。


その明確な理由はまだわかっていませんが、ハラビロカマキリはムネアカハラビロカマキリと比べて体が小さいため、ムネアカハラビロカマキリに食べられたり棲んでいる環境を奪われたりしてしまったのかもしれません。

矢作川流域におけるムネアカハラビロカマキリの分布拡大

多摩森林科学園におけるムネアカハラビロカマキリの侵入定着とハラビロカマキリの衰退


人の暮らしが原因で、今までたくさんいたはずの生き物が、気が付いたときにはいなくなってた、ということが様々な場所で起きています。


人は自然を守ることも変えることもできるので、身近にいる生き物のことを、もっと多くの方が関心を持って欲しいなと考えています。 

トヨタの森 里山学習館エコの森ハウス

所在地 :〒444-2225 愛知県豊田市岩倉町一本松1-1

開館時間:月~金曜(祝日を含む)9:00~16:30(※入場は16:00まで)


<お問い合わせ先>

TEL:0565-58-2736 Eメール:mail@toyotanomori.jp