4月20日に「森歩きで二十四節気を楽しもう 穀雨 ~チゴユリの花とドングリの芽生え~」を開催しました。
さわやかな春の陽気の中、新緑の森を歩きました。
足元に目をやると、ドングリの木であるコナラの芽生えが沢山生えています。
若々しい葉はありますが、子葉(双葉)が見当たりません。
皆で落ち葉をかき分けて探してみると…ありました!
ドングリの子葉は、写真のようにドングリの殻の中身がそのままくっついていて、一般的にイメージする青々しい二つの葉ではないことに皆さん驚いていました。子葉は葉(本葉)が出て、光合成を始めるまでに栄養を蓄えておく役割があることもお話ししました。
また、芽吹いたばかりの若葉にも注目しました。
みっしりと細かい毛が生えていて、日光に当てるとキラキラしてとても綺麗です。
今度はコナラの花を観察しました。
この木は他に比べて花期が遅かったようで、イモムシのような雄花がちょうど満開でした。
では、雌花はどこだろう、とみんなで探してみますが見当たりません。よく目を凝らしてみると、葉のつけ根に小さな柱頭を付けた雌花を見つけました。普段なかなか目にすることのない雌花を、虫メガネを使ってよく観察しました。
最後に、チゴユリが満開を迎えたエリアに向かいました。
下向きに咲く可憐な白い花が印象的です。一面に咲くチゴユリを眺めたり、写真に収めたりと思い思いの時間を過ごしました。
参加された方からは、
「チゴユリが可憐で健気でかわいいなと思いました。トノサマガエル、カナヘビ、シオヤトンボなどの生き物もよく見られて良かったです。」
「チゴユリのことをササユリのようなものかなと思っていましたが、小さくて可憐でした。」
「チゴユリは図鑑で見ていましたが、実際見てみると「チゴ」というように小さい花だなと思いました。」
といった感想がありました。
新緑の中を駆ける風が気持ちの良い季節です。
ぜひトヨタの森へお越しください。
(写真・文 ちる)
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