1月25日(火)に「森歩きで二十四節気を楽しもう」を開催しました。
今回のテーマは「ヒメカンアオイ」
皆さんも一度は見たことであろう、こちらの家紋。
そうです。皆さんご存じ「この紋所が目に入らぬか!」でおなじみの徳川家の家紋「三つ葉葵」です。
こちらはフタバアオイという植物がモチーフとなているそうです。
今回の目的のヒメカンアオイは同じカンアオイ属に含まれる、里山の代表的な植物の一つです。
今回は2か所のヒメカンアオイが見られるポイントを目指して、森へ出発です!
ポイントにたどり着くまでに、たくさん里山の冬の森を堪能しました。
ハウスを出てすぐにロウバイの花の香りを嗅ぐところから始まり、旬のキンカンを味わってみたり。
冬芽や葉痕を探し、クヌギカメムシの卵、木の色に擬態して越冬しているアカボシゴマダラの幼虫を見つけたりもしました。
ムササビの食痕や糞も探してみました。
すると、巣箱にかけてある温度計の裏に、大量のアリが越冬している姿も見ることができました。
そして目的のヒメカンアオイの場所では落ち葉に隠れたヒメカンアオイをみんなで探します。
「ここにあった!」見つけると皆さん声をあげて、とても嬉しそうでした。
「え?これが花なの?」とひっそりと咲く地味な花を見つけて驚いている方もいました。
最後にハウスに到着する直前に「キャラララ…」と池からヤマアカガエルの鳴き声が聞こえました。ヤマアカガエルはこの時期に、産卵のために一度冬眠から目覚めます。姿は見られませんでしたが、イベント最後まで冬の生命を感じることができました。
今回は、ヒメカンアオイをはじめ、様々なものを参加者皆さんで一生懸命探しました。
見つけた時に「わぁ!」と多くの人の声があがり、全体の一体感が感じられる素敵なイベントとなりました。
参加者の方々からは、
「ヒメカンアオイをみんなで、「ここ!ここ!」と探しあえて、宝探しみたいで楽しかった。」
「カンアオイの花は初めて見たが、見つけたときは感動した。」
「ヒメカンアオイは、落ち葉を掻きわけて探さないと見つからなくて、でも隠れていても頑張って咲いている姿を見て私も頑張ろうと思った。」
との声をいただきました。
今回の暦である「大寒」は一年で一番寒さが厳しくなるころです。
そんな寒い冬でも、今回出会った生き物たちのように、落ち葉の下や隠れた場所で、春を迎えるために一生懸命生きている生き物たちはたくさんいます。
ぜひ皆さんも暖かい春を迎えるために、寒い冬に負けずに元気に過ごしていきましょう!
(文・写真 こっしー)
0コメント