秋晴れになった10月29日、森の整備で出た材を使ってククサ(木のコップ)を作りました。
ククサとは、北欧などの厳しい自然で育った白樺の瘤(コブ)をくり貫いて作る木のコップで、昔から使う人の幸せを願いながら作り、そのククサを贈られた人は幸せになると言い伝えられています。
今回はトヨタの森の整備で切り出したヒノキを使って作りました。
切り出した材を薪にして燃やすだけではもったいなく、
使える材をククサ(木のカップ)にしてみようと企画しました。
コップの穴を開けた材料に、オリジナリティー溢れる持ち手のデザインを考えました。
デザインにそって穴をあけ、切り込みを入れたりして削り出しました。
始めたころは少し寒かったのですが、削り始めると暑くなって上着を脱いで夢中になって削りました。
粗削りが出来たら飲み口を滑らかに削りながら、口に当てて木の感触や匂いを感じてもらいました。
夢中で削っているとあっという間に時間は過ぎて、昼食の時間となりました。
今回は軽食の石窯で焼くピザトーストと野菜たっぷりスープをご用意しました。
お昼休み中も削っている方もおり、削り進むにつれ愛着が湧いてくるのでしょうね。
午後からは森歩きをして木の特性や整備した木の使い道などの話や
木の香り、葉っぱの匂いなどを嗅いでもらいました。
森から戻ってククサ作りの仕上げに取り掛かりました。
サンドペーパーで磨き上げて、えごま油かクルミの実の油を塗って仕上げました。
出来上がった木のコップで木の香りや手触りなど木の温もりを感じながら、
お茶やコーヒーなどを飲んでトヨタの森を思い出していただけたら嬉しいです。
(文 ひげ3、写真 こっしー・つづぽん)
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