イベント報告:森あるきで二十四節気を楽しもう 立冬「ドングリ拾いと花探し」
秋晴れの心地よい天気となった11月8日に「森あるきで二十四節気を楽しもう」を開催しました。
今回はドングリと晩秋の花をテーマに森を歩きます。
まずは、足元にたくさん落ちているドングリに目を向けます。
さあ何種類のドングリが見付かるでしょうか?
コナラは落葉樹、カシは常緑樹という違いもありますが、ドングリの帽子の模様も違います。コナラはウロコ模様、カシはシマシマ模様です。
カシにはさらに、とても良く似たアラカシとシラカシがあります。葉っぱの形やドングリの形が、ほんの少しだけ違います。
次は、丸く大きなアベマキのドングリです。早めに落ちるアベマキのドングリは、もう森の動物たちに食べられてしまったのか、コナラやカシに比べるとあまり見つかりませんでした。
トヨタの森に自生してる5種類のドングリ、最後はツブラジイ。小さくて円ら(つぶら)なドングリは見つかるでしょうか?
ツブラジイは渋みがなく、人間が食べても美味しいドングリです。森の動物たちにも人気があるので、ドングリ探しは動物たちとの競争です。
晩秋の花探しでは、足元に咲く小さなセンブリの花が見つかりました。センブリの名の由来は千回振り出しても(お湯の中で振って薬にしても)まだ苦い、というところから来ていると言われます。
葉っぱを少しもらってかじってみると、「苦い!」「でも嫌な苦さじゃない」といった声が聞かれました。
きれいに咲いたリンドウは、撮影待ちの大渋滞です。今年は例年よりたくさんの花をつけてくれました。
湿地にはサワヒヨドリやキセルアザミなど、秋の花がまだ少しだけ残っていました。
「ドングリを自分では5種類見つけられなかったけど、センブリの花を見ることが出来てよかった」
「ツブラジイのドングリは外側が緑、ドングリが黒、殻をむいたら中身は白ととてもきれいだった」
といった声をいただきました。
まもなく本格的な冬が始まります。秋の名残を探しに、森を歩いてみてはいかがでしょう。
(文 コイさん 写真 つづぽん・コイさん)
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