イベント報告:「森あるきで二十四節気を楽しもう 小満 生き物の子供と大人」

 お穏やかな風が吹く5月23日、「森歩きで二十四節気を楽しもう 小満 生き物の子供と大人」を開催いたしました。

 生き物の生気がみなぎるこの季節に様々な生き物の色々な成長段階を観察いたしました。最初にカキを観察しました。花が散りがく(へたになる部分)や果実の子供が観察できました。さて、皆さん、カキの果実は食べられたことがあるかもしれませんが、葉っぱはどんな味がするのでしょう?

参加者の方からは『思っていたより渋くない』との声があがりました。

 今度はマツです。下の方に緑色の松ぼっくりがありますが、実は、その松ぼっくりは去年できたものです。今年、受粉した松ぼっくりの赤ちゃんは先端の小さな茶色の球状のものです。松ぼっくりは1年では大人になれないのです。

 次は、池で生き物探しです。コオイムシやヤゴ、オタマジャクシなどが観察できました。コオイムシは背中に卵を乗せている大人の雄が観察できました。

他の池でも観察を続け、トノサマガエル(大人)やオタマジャクシ(子供)を捕まえました。オタマジャクシは脚の生えていないものから、まだ尻尾が残っているものを含め、様々な成長段階を観察出来ました。こうやって大人の姿になっていくんですね。

参加された方からは

『この時期のカキを意識して見たのは初めてだった。また、キセルガイは生まれて初めて見て、こんな生き物がいたのだと思った。コオイムシも生で見るのは初めて。テレビでしか見たことがなかった。』

『カエルも虫も大変苦手で、今日もとても怖かったが、シュレーゲルアオガエルの手に触ることができて、70年の人生で初めての経験になった。でもトノサマガエルの手には触れなかった。こっちが怖がっているけど、カエルの方がもっと怖がって迷惑しているなと思いながら、カエルもかわいいなと見ていた。』

といった感想をいただきました。


自然は徐々に変化していきます。今ならではの姿を探してみてはいかがでしょうか。

(文・つづぽん 写真・コイさん)

トヨタの森 里山学習館エコの森ハウス

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