9月26日(火)に 森歩きで二十四節気を楽しもう~秋分~「キノコ先生のキノコ観察会」を実施しました。 三河地域のキノコの先生といえば、木村修司さん。
今年もトヨタの森ではどんなキノコが生えているのか、木村先生に教えてもらいながら、観察会に出発しました。
こちらはキノコに生えるキノコ「ヤグラタケ」
キノコが二階建てで、櫓(ヤグラ)のようなのでこのような名前が付いていました。 ちなみに下の黒いキノコは「クロハツモドキ」というキノコのようです。
キノコからまたキノコが生えるなんて不思議!
こちらの中身がこげ茶色で外皮がクリーム色の「ツチグリカタカワタケ」
触ってみると名前の通り、皮が硬め。
このキノコはレッドデータブックでは情報不足となっているため、目にする機会は多くないようです。
お次は「ニセショウロ」
先生の指導の下、キノコを切ってみると・・・。
なんと、お饅頭のアンコみたいなものが!
このアンコみたいなものは実はキノコの胞子です。このキノコは成熟すると外側の皮が破れて、中の胞子を飛ばして仲間を増やします。
森の中を進んで行くと、木に付いている2種類のキノコが見えてきました。
白いキノコは「ハカワラタケ」、オレンジのキノコは「ヒイロタケ」
キノコによる陣取り合戦です!
キノコが生えている木の内部でも菌糸の熾烈な争いが繰り広げられています。
今のところ、ハカワラタケの白軍優勢かな?!
お次は「アラゲコベニチャワンタケ」
近くでよーく見ると産毛みたいなものが生えています。
名前の漢字を調べてみると「粗毛小紅茶椀茸」なるほど!粗毛!
更に森を歩いていくと、木に丸くて茶色のものが・・・。 これもキノコだそうで「オオボタンタケ」という名前が付いていました。 服のボタンに似ているからからでしょうか?それともポチっと押すボタンの方でしょうか? 覚えやすい名前です。
こちらは珊瑚みたいでかわいい「ニカワホウキタケ」
キクラゲの仲間だそうです。確かに触ったらキクラゲみたいな感触でした。
他には、 傷付いたところが変色する「ダイダイイグチ」を半分に切って、色の変化を観察したり
裏を見るとスポンジ状になっているイグチの仲間のキノコもたくさん見つかりました。
まだまだ紹介しきれないくらい、今回のキノコの観察会では、たくさんのキノコを参加者の皆さまと一緒に見ることができました。 振り返りでは
「キノコの観察によく来るが、毎回違ったものが見られるので、楽しかった。」
「キノコの区別がつくように何回も参加したい。」
「普段、山へ行く時にキノコが生えているが、名前が分からないので知りたくて参加した。ニセショウロやコウボウフデが印象に残った。これからキノコの名前を覚えたい。」
などのご感想を頂きました。
今回のキノコの観察会では、見えない菌糸の世界を伺い知ることができたり、変わった形のキノコを見つけたり、色が変化していく様子を見ることができたり、キノコをじっくり観察することで森歩きの世界が更に広がりました。
木村先生、参加者の皆さまありがとうございました。
(文 ガタ 写真 こいさん、ガタ)
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