2024年9月23日(月・祝)に「木の枝でオリジナル色鉛筆作り」を開催しました。
森を整備する時に、捨ててしまう木の枝がたくさん出てきます。そこで、その枝を使って何か作りたい!と思いこのイベントを企画しました。
まずは森にどんな木があるのかを知ってもらう為に、森の散策に出発!
爪で押すと柔らかい木、爽やかな匂いのする木、触るとかぶれる木など、いろいろな木を観察しました。
また、明るい森と暗い森を見比べて、現在の里山はどういう姿をしているのかを感じてもらいました。
実は、現在日本の里山は手入れがされず、暗い森が増えています。
昔は、調理したり、暖を取ったり、灯りに使ったり、生活するのにたくさんの木が必要でした。
その為、人が定期的に森に入って木を切っていたので、明るい状態の森が保たれ、里山にも多くの生き物が住んでいました。
しかし、現在は昔のように木を使って生活をしていません。
だから、森を定期的に整備しないと、木がどんどん成長して暗い森が増え、明るい場所を好む生き物達が住みにくい森が多くなっているのです。
「森を明るくするにはどこを切ったらいいかな?」そんなことを考えながら、みんなで森の整備を行い、色鉛筆に使う枝も採取しました。
初めてノコギリを使う方が多く、皆さん最初はぎこちない様子でしたが、しばらくするとだんだん慣れてきて、長い枝もGet!
次は自分の作りたい大きさに枝を切っていきます。
好きな長さに切ったらドリルで穴を明け、色鉛筆の芯を入れて、いよいよナイフで木を削ります。
皆さん、とても集中して色鉛筆作りをしてくれました。
ナイフを使うのも初めての方が多かったので、最初はドキドキしながら削っていた皆さんでしたが、コツをつかむとスムーズに削れるようになり、赤、青、黄など何本も色鉛筆を作ってくました。
こちらは、葉っぱ付きのモミジの枝を利用した色鉛筆。
今回作った色鉛筆。どれも素敵!
参加された子どもからは、
「木を削る時に、ナイフが木にスーッと入る感じが楽しかった」
「木って硬いんだなぁと思った」という感想がありました。
また一緒に参加したお母さんからは、
「普段は飽きてしまうことも多いのに、ナイフで削る作業をこんなに子どもが没頭するなんて驚きでした。新しい発見でした!」と笑顔で話してくれました。
今回は、色鉛筆作りを通じて、里山の現状や刃物の扱い方などを知ってもらいました。
また、どんな作品を作るか、ケガをしないようにナイフで削るにはどうしたらいいか、自分で考え、工夫し、集中しながら作業に取り組む子ども達の姿も見ることができました。
近年、子ども達が刃物を使うことは普段の生活の中で減ってしまいました。でも、正しい使い方を知っていれば、刃物はとても便利な道具です。
大人も子どもも一緒に作業できるイベントをこれからも開催していきます。
トヨタの森でみなさんのご参加をお待ちしています!
(文 ガタ 写真 まっつん)
0コメント