むささびミーティングinトヨタの森

2月23日、ウグイスの初鳴きが聞こえるトヨタの森で、
ムササビ好きが一堂に集まったイベント、
「むささびミーティングinトヨタの森」を開催しました。

このイベントの主な参加者は
ムササビ観察による環境教育を実践している方、
ムササビや里山に興味のある方。
情報の収集や共有・意見交換などを通じて
ネットワークの構築ができればと思い企画しました。
募集予定の30名を超える46名のムササビ好きがご参加くださいました。
まず、ムササビ観察の第一人者であり
八王子市の高尾山で観察を続けておられる岡崎弘幸氏をお招きして
「ムササビ観察から研究へ 謎多き空飛ぶ座布団」
と題したご講演をいただきました。
生態だけでなく民俗学や飼育を通して解ったことなど
幅広くとても興味深い内容でした。
岡崎氏のお話の中で
ムササビはメスの方がオスより強いこと、
巣材に使う杉皮の殺菌効果のおかげか、
体に付くダニが少なく体もいい匂いがすること、
ムササビの糞が漢方薬として売られていること
など知らなかったお話をたっぷりとお聞きすることができました。
引き続き6名の発表者による事例発表がありました。
 笠倉秀貴氏(神奈川県立 愛川ふれあいの村)   「食性からたどる道」  
       季節によるムササビの食べ物の違いについて
 北岡明彦氏(豊田市 森林課)              「ムササビが棲む森・愛知」
       愛知県でのムササビ観察会やクスノキの葉を食べるムササビの紹介
 小野比呂志氏(田貫湖ふれあい自然塾)        「ムササビと仲良くなる方法」       
      室内プログラムの紹介と観察会の苦労話
 杉山時雄氏(トヨタの森)                    「ムササビと温度計」        
      ムササビを見せるために温度計を設置したり、カメラの機種や設置について
 加藤大吾氏(NPO法人 都留環境フォーラム)    「参加者参加型のムササビ観察」               ムササビを取り巻く環境に貢献する仕組みについて
  北山克己氏(守山リス研究会)                         「リス・ムササビとの20年間の関わり」
      リスとムササビの保護・調査・研究の紹介
それぞれのフィールドでの観察方法や観察でわかったこと、
ムササビと人との共生についてなど
こちらも興味津々なお話ばかりでした。
参加者の皆さんは、
講師・発表者の方々の研究成果や体験談、
観察会のノウハウなどを聞き逃さないよう真剣そのもの。
発表の間の休憩時には、森の中にかけてあるムササビの巣箱や
巣箱につけてある温度計などを見ながらの
森散策も楽しんでいただきました。 
事例発表後のディスカッションでは、
「ムササビがいなくなると困ることはあるか?」
「観察会でムササビを見られなくても伝えられることはある。」
など今後の活動におおいに参考になる話を聞くことができました。
オプションプログラムの観察会では、
森の中にかかっている巣箱に入っているムササビの出巣を待ちました。
皆さんの期待に応えて、
ムササビは日没後30分(18:20)に巣箱から出て木の上に駆け上がった後、
ヒューッと滑空して森の中に消えていきました。
残念ながらエコの森ハウス前にある
カメラ付き巣箱のムササビは眠ったままで、
皆さんが帰られるまで出てきませんでした。
「自然の中で生きる野生動物なのですから、必ず見られるものではない」
という講師の方の言葉が頭の中を横切りました。
その後の情報交換会では、
軽食の焼きおにぎりと茹でたてうどんに舌鼓を打ちながら、
参加者の皆さんで挨拶を交わしたり名刺交換をしたりと
楽しいひとときを過ごしました。
今回のイベントを機会に新たなる取り組みとして、
来年度は年3回のムササビプロジェクトを考えています。
興味のある方は、これからもブログを見ていてくださいね。
(文・ひげ3)
こちら にもイベントの様子が紹介されています。

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