イベント報告:「里山とくらし 21世紀の里山文化体験コース」 第2回

第2回目となる12月23日は、冬型の気圧配置で寒い朝となりましたが、
「生きものはつながってる!」をテーマに池づくりを行いました
はじめに「水場と生きもののつながり」の話をしました
ただ池をつくるだけではなく、生きものによって好む環境が違う事を考えて、
水深の違う池をつくることが大切です
次にゲームをしながら
一見つながりがなさそうに思える生きもの同士も何かしらのつながりがあり、
最終的には全ての生きものがつながっていることを実感してもらいました
生きものの視点で見てみることの大切さや生きもののつながりを学んでから、
作業場所に移動しました
途中の小さな崖でクモ(カネコトタテグモ)を見ました
崖に穴を掘り出入り口に扉を作って潜む変わったクモで、
「自分の家に扉を作るクモがいることにビックリ」
作業前に、まず土手の崩れた池の現状を見てもらいました
今回作業する場所には小さな池がいくつも並んでいますが、
それぞれ「魚のための池」、「カエルのための池」、「トンボのための池」とテーマを決め、
その生きものの生息環境に適した深さになるようにつくりました
土のう袋に泥をつめることや溝を掘ることなど、
ぬかるんだ泥の中で足をとられながらの作業は
なかなか体験できることではありません
土のうを土手となる場所に並べ、上から土をかぶせませました。
「水気を含んだ土を入れた土のうは予想以上に重い」
と慣れない作業で大変でしたが、生きもののために
一生懸命に池を作ることの楽しさを感じてくださいました

作業中に外来種であるウシガエルや絶滅危惧種のホトケドジョウが出てきました
作業を中断してこれらの生きものを観察し、
外来種がいることの問題点を考えてもらいました
「こんなところにドジョウがいるとは思わなかった」という驚きの声も。
「魚のための池」は深めの池をつくり、
池から水が流れ落ちる部分は、魚が登れる高さになるよう工夫しました
「魚のための池」ビフォー アフター

「カエルのための池」は、アカガエルやヒキガエルが卵を産みやすいように、
水深20cm程度に掘り、土手をつくりました
「カエルのための池」ビフォー アフター

トンボは種類によって好みの水深が違います。
浅い池を好むトンボのために、「トンボのための池」は
水が被る程度の深さの池をつくりました
また、オニヤンマのように流れを好むトンボのために、水路の整備も行いました
「トンボのための池」ビフォー アフター

作業を終えると昼食タイムです
前日の冬至に合わせ、かぼちゃのホワイトソースかけをいただきました
その後、竹のドリッパーで煎れた竹コーヒーと、
薪ストーブで焼いたリンゴとをいただきながら、ホッとしたひと時を過ごしました
「今日この作業をしなければ、池はただの池としか見なかった。池一つでもこんなに違う
環境が作れる事を学んだ」
「人間が生きもののために池をつくることも大切さも感じたし、もっと勉強したいと思った」
「すべての生きものが池の中でつながっていることが分かったが、
生きものにどう影響するかは人間次第なのかも」

生きもののつながりを考えながら、生きものの視点で池づくりをして
色々なことを感じてもらえた、里山文化体験コースの2回目でした
(文 ひげ3  写真 ちーちゃん)

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