晴れた2月19日の午後
この時期は、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという意味から、
暦の二十四節気で「雨水」(うすい)と言われ、草木が芽生える頃を指します
そんな暦にぴったりな「春の命」をテーマに、森を歩きながら春の訪れを探しに行きました
春を感じるためには、五感(トヨタの森では”ワンダーパワー”と呼んでいます)を使うことがとっても大切
自分の目で見つけて、耳で音や声を聞いて、舌で味わって、心で感じる・・・。
今日はそんな森歩きの楽しみ方を心に踏まえて、みなさんの気持ちも春を迎える準備OK
外に出ると、冷たい風がヒューっと吹き、思わず体を縮めます
そんな時は、手のひらを太陽に手のひらで、春の陽ざしの暖かさを感じます
森をゆっくり歩いていきます
オニグルミの木の枝を見てみると不思議なことに、顔らしきものがいくつもありました
これは冬芽と言い、木は葉を落としエネルギーを小さな冬芽に蓄え、じっと春を待ちます
トヨタの森では、”森の妖精”と呼んでいます
木によってそれぞれ顔が違うのでかわいいですよみなさんも探してみてくださいね
茶色の枯れ草のにおいを嗅いでみると、あれっ?草餅の香りがする
みなさん、いい鼻のパワーを持っていました
においを嗅いだ草はヨモギ。枯れていてもしっかりヨモギの香りがするんですね
そして、その根元をそっと見てみると、緑色の小さなヨモギの新芽がありました
小さな春、み~つけた
池までやってくると、池の中に黒いつぶつぶとしたものが
アカガエルのタマゴです
こんな寒い時期にと驚きですが、
これはヘビなどの他の生きものがまだ冬眠から目覚める前に産んで
タマゴを守るカエルのお母さんの生きる知恵なのです
始めて見るカエルのタマゴに、男の子も興味津々勇気を出して触ることもできました
落ち葉のじゅうたんで寝転んでひとやすみ
「初めて落ち葉に寝転んだけど気持ちが良いね」
「背中からあたたかさを感じたよ」と、みなさんに気に入っていただけたようです
背中でもワンダーパワーが使えましたね
寝転んで空を見上げた時に、参加者がすごいものを発見
木の葉っぱの裏に冬眠をしている白いチョウがいました
どこにいるかわかりますか??
私も知らなかったのでビックリ~
このチョウは、春までずっと同じ場所で寒い冬を越すこともあるそうです。
雨にも風にも雪にも負けず、春を待ちわびる姿に、
「なんだかかわいいね」と言う方もいました。
他にも、根っこが生えているドングリを見つけたり、
やわらかい草の葉っぱをかじって味わったり、いろんな木をさわったりと、
参加者自身のワンダーパワーを全部使って、春の訪れをたくさん感じていただきました
参加者からは「先週雪も降ったけど、春が確実に来ていると感じた」
「冬の森は何もないように思われがちだけど、五感を使うと、
感じるべきものがたくさんあった」と言っていただけました。
寒いし、まだまだ春なんて・・・と思っている方、
あたたかい服装で森をのぞきにきてみませんか。
春はもう来ていますよ
(文・写真 ちー)
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