9月に入り朝夕は秋らしく感じる3日、古着でさき織りに挑戦しました
さき織りとは、布を手で ”裂いた” ものを材料にして、織りあげていくものです。
昔、東北地方などでは木綿布は貴重なものでした。 着古した着物などを捨てずに、
丁寧に裂いて再び布に織り再生し活用していたとのこと。
今風に言うと、 ”エコな日用品” と言ったところでしょうか
今回は、先人の知恵を見習ってさき織りの飾り物にチャレンジしました
森の整備をした時に伐った木の枝を利用しました
Y字や三つ又の枝にたて糸を5~6本張っていきます。
布や古着は、手で裂いて長いひも状にしていきます。
それを、たて糸に沿って上、下、上と繰り返し通していき、
織り上げていきます。
「キモチいい」 と森にはビリビリと布を裂く音が 心地よい響きとなりました
初めは、なかなか慣れず 「こうかしら・・・」 との声もありましたが、
「あらできちゃったわ」 「次はどの布にしようかしら」 と笑顔も見られました
でき上がったさき織りにひと工夫、森の草花を織り込んで・・・どうです?
どこにもない自分だけのさき織りの完成です
どなたの作品もやさしいぬくもりが感じられます
参加者の方より
「ゆかたと若い時に着ていたワンピースの布を使ってみました あの頃を思い出す」
「指のケガで布が裂けないため毛糸を何重にもして編み込みました」
これには、他の人から 「ナイスアイデア」 と声が飛びました
「布は母のものと、私のもの。 親子2代の布が一緒の作品になり嬉しい
「季節ごとに自然材料を織り込み、ク リ ス マ ス バージョンや
お正月 バージョン等をやってみたい」
これまた、「すてきできそうナイスアイデア」 とにぎやかな笑い声が響きました
思いでいっぱいの洋服や大切な人の服。 もう着なくなった着物やゆかた。
いつか使おうと買った布。 セーターからほどいておいた毛糸。
捨てるにはもったいな~い とタンスの肥やし??になっているモノたちが
新しい ”さき織り” の飾り物にヘンシンできました
モノを大切にする日本の文化。
次の世代の人たちに、その ”心” までつながってほしいと願っています
<文 けんけんP ・ 写真 いぶ>
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