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イベント報告 大成功!ムササビに会える森づくり (二日目)

 二日目 (1月31日)
澄みきった晴天の下、二日目のフィールドワークが始まりました。
まずは熊谷さんから「ムササビを観察できる森とは?」の講義を聞き、巣箱をかける木の条件や、飛ぶ方向の予測の仕方、観察しやすい場所の条件、巣箱周辺の環境などを学びました。

A、Bの2グループに分かれて、それぞれの巣箱をかける木を見てもらい、どの木を残し、どの木を切ったらよいか?ムササビの気持ちになって一人一人で考えてもらう時間がありました。  

巣箱をかける木の下に行き、そこから見上げて「この方向に飛んで、あの木から飛んできたらあの木が邪魔になるよね?」などと想像しながら、各個人の思いや考えをグループ内のまとめをしてもらい、各グループで意見交換も行いました。

  準備してあった巣箱をA・Bで、高さや穴の方向などを決めた通りに取り付けたところで休憩タイム。温かい森のお茶を飲みながら雑談タイムです。いろんな人の意見が聞け、ムササビの視点、観察者の視点で森を見たことや巣箱の設置方法など良く解ったと大変好評でした。 

 休憩後は、引き続き各グループに分かれて森の整備をしました。森整備をしたことのある方が多く、倒した木を次々に枝処理をしていきます。細かくなった枝を等高線上に並べて、ネズミなどの生きものの棲み家、そして猪垣の役目にもなることを目的としたトヨタの森式の森の整備方法も体験してもらいました。人数が多いこともあってあっという間にきれいになっていきます。一汗かいたところで昼食タイムとなり、整備した森を見ながら温かい汁ものと一緒にいただきました。 

 午後からは各グループで作業結果を発表し、熊谷さんから総評をいただきました。
「ムササビのための森整備に正解はない、巣箱に入る入らないはムササビが決めることで、ムササビのことを考えて森整備をすることが大切です」の言葉が心に残りました。
参加者の声
・巣箱の設置方法や木の切り方、どういう視点で行うのかなどとても勉強になりました
・トヨタの森の方々の取り組みや、ムササビに限らず幅広く知識があり、私も里山の生きものをもっと知りたいと思いました。
・ムササビのことを考えて、方向や残す樹木選び、巣箱のかけ方など参考になりました。
・切った木を並べてネズミのためなど、その他にもそこから様々な話の展開がすばらしい。
・ムササビの巣箱設置のノウハウ→一緒に自分たちのフィールドを歩きたいと思いました。
(文 ひげ3・写真 インタープリター)

お知らせ
ムササビに会える森づくりで架けたムササビ巣箱の新着情報です!
2日目のワークショップで架けた2つの巣箱A とB のうち、 今朝、B の巣箱の穴周辺に齧り痕が見つかりました!! (A の穴はまだきれいなままです・・)

この齧り痕は10 日(水)までは無かったので 10 日(水)の夜~12日(金)の朝までの間に ムササビが齧ったものと思われます。
本日13 時頃、温度計の数字を確認してみると  A 巣箱の中:9.5 ℃ 外:10.2 ℃
B  中:10.1 ℃ 外:9.8 ℃ でした。
B の巣箱の中は外の温度より若干高めでしたが、 ムササビの姿は確認できませんでした。
まずはムササビが来てくれたことがわかり、 ほんとによかったぁ~と、胸躍らせています。
本格的に利用してくれる日が来ることを願いつつ、 今後も見守っていきます。 (いぶ)

トヨタの森 里山学習館エコの森ハウス

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