1月21日、寒い冬の生き物たちを探して森を歩きました。大寒のこの時期は一年でもっとも寒いはずなのですが、今年は記録的な暖冬で、この日も大寒とは名ばかりの陽気となりました。
まずは建物の周りにいる生き物たちを探します。
コナラの枝には、枝そっくりに隠れているコミミズクの幼虫がいました。ここにいる!と言われてもわからないほど上手く隠れています。
次は哺乳類の痕跡を探しに行きます。哺乳類は昼間、人間の前に姿を現してくれることはほとんどありません。しかし生きている痕跡を探すことで、そこで暮らしていることがわかります。
アカマツの木の下にはリスが実を食べた後のマツボックリが落ちていました。
けもの道には大きなイノシシのフンも落ちていて、たくさんの生き物がこのあたりを使っていることがわかります。斜面には大きな穴が開いています。キツネがあけた穴です。
草むらではみんなで協力して探したら、潜んでいたクビキリギスが出てきてくれました。クビキリギスは成虫で冬を越す、キリギリスの仲間です。
生き物があまり見られない季節ですが、みんなで探して色々な生き物や、その痕跡を見つけることができました。
参加者の方からは、
「虫さがしをしながら落ち葉をめくっていたら、濡れた落ち葉の感触やにおいを久しぶりに感じることができました」
「今の季節でもクビキリギスを見ることができるのを知ってビックリしました。生のキツネを見てみたいと思いました」
「今回は冬の生き物探しという、いつもにも増して難しいミッションでしたが、また違う視点で森を見ることができたので良かったです。家の周りでも探してみたいと思います」
と言った感想をいただきました。
今までにないほど暖かな冬、自然環境のことを考えると良いことばかりではありませんが、折角なので外に出て、生き物探しをしてみてはいかがでしょう。
(文 コイさん、写真 ざっきー)
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