【生きもの解説】1500年前からの愛されキャラ!? ムササビと人間の深い仲とは?

ムササビのからだの特徴や食べ物などを解説した前回の動画はいかがでしたか?


 今回の動画は「ムササビと人との深~い関係」についてです。


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▼1500年前からの愛されキャラ!?

古墳時代の埴輪(はにわ)


動画では、まずはじめにムササビの埴輪(はにわ)をご紹介しました。(埴輪の画像は動画内でご確認ください)


千葉県成田市南羽鳥の正福寺1号墳で発見されたこの埴輪は、なんと今から1500年ほど前の古墳時代に作られたそうです。


滑空しているような姿、なんともいえない虚ろな表情・・・可愛くないですか??


さらに古くは縄文時代の遺跡からもムササビの骨が出土しており、昔から人間がムササビを食肉や毛皮として利用していたことが想像できます。

万葉集(まんようしゅう)



奈良時代末期に成立したとされる日本に現存する最古の和歌集である万葉集。


この万葉集には4500以上もの和歌が収められており、そのなかにムササビが登場するものが3つあるそうです。


「むささびは 木末(こぬれ)求むと あしひきの 山のさつ男(を)に あひにけるかも」

作者:志貴皇子(しきのみこ)


「大夫(ますらを)の 高円山に 迫めたれば 里に下り来る むざさびぞこれ」

作者:大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)


「三国山 木末(こぬれ)に住まふ むささびの 鳥待つごとく 我れ待ち痩せむ」

作者:作者不詳


ムササビが登場する和歌は数としてはそこまで多くはないものの、心情と重ね合わせて詠まれるほど身近な存在だったことが分かります。

荀子(じゅんし)


紀元前3世紀ごろの思想家である荀子の残した言葉のなかにもムササビが登場します。


荀子は「いろいろなことが出来たとしても、どれも特段優れているとはいえず中途半端であることは、何もできないのと同じだ」ということ伝えるために、ムササビを例に出して以下のように表現しました。

「梧鼠五技(ごそごぎ)」

(梧鼠はムササビ、五技=5つの技があるということ)


①能(よ)く飛べども屋に上がること能(あた)はず 

=空中を飛べるが屋根には届かない


②能く縁りてよぢ登れども木を窮(きわ)むること能はず 

=木に登れるが天辺までは登れない


③能く游(およ)げども谷を渡ること能はず

=泳ぐことは出来るが谷を泳ぎきることは出来ない


④能く穴ほれども身を掩(おお)ふこと能はず

=穴を掘ることは出来るが身を隠すことは出来ない


⑤能く走れども人に先んずること能はず

=地面を走るが人には及ばない 


一言でいえば器用貧乏というやつですね・・・。

▼おわりに

ムササビはふるくから人間にとって食肉や毛皮、筆などとして生活に深く関わってきました。


しかしそれ以上に、ムササビの可愛いけれどちょっと足りないところや、空を滑空する不思議な生き物というところに、もしかしたら実用面だけはでない魅力を感じてきたのかもしれませんね。



トヨタの森では、いくつかの巣箱にはカメラを設置し、館内のモニターでリアルタイム映像を見ることができたり、毎年11月下旬〜12月上旬ごろにはムササビの出巣や滑空を観察するイベントも開催しています。


「動画だけじゃなく実際に見てみたい!」

 「ムササビが暮らす森ってどんな場所?」


など気になった方は、ぜひトヨタの森に遊びにきてくださいねー!


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