前回の動画「木の上の秘密基地!ムササビさんのおうちを探せ」はいかがでしたか?
ムササビ解説動画の4本目となる今回は「ムササビの繁殖期(交尾~出産~子育て)」について解説しています。
ぜひご視聴ください!
ムササビの繁殖期
(出巣するムササビ)
ムササビの繁殖期というは交尾から出産、そして子育てをおこなう期間のことで、年に1回か2回、繁殖期があります。(※繁殖期の時期は地域によって異なるそうです)
その時期になると、まずオスたちはメスのいる巣の周りにだんだん集まりだします。
メスが交尾できるのは繁殖期のなかでもたった1日だけなので、オスはその日までの間、メスが棲んでいる巣にマーキングをしてアピールしたり、オス同士でメスに近づく順番を決めるためのケンカをしたりといった行動をします。
また、オスが興奮した時に出す高い声も繁殖期にはよく聞くことができます。
普段の鳴き声と興奮時の鳴き声、どちらも動画内で流しているのでぜひ聞いてみてください。
ムササビの出産と子育て
ムササビは交尾の日からおよそ2か月半ほどで赤ちゃんを産みます。
人間と同じ哺乳(ほにゅう)類なので、赤ちゃんを産んだあとは母乳を与えて育てていきます。
(生後1週間、母乳を飲む赤ちゃん)
基本的にムササビはメスだけで子育てを行うことから、授乳期の赤ちゃんがいても、お母さんムササビは毎晩、自分のエサを探すために出掛けなければなりません。
そのため、お母さんが出掛けているあいだは赤ちゃんだけで巣の中で待つことになります。ただ、赤ちゃんにおっぱいをあげたり、温めてあげたりするために、通常時より多く巣に帰ってくる行動がみられます。
子育て中の引っ越し
ムササビは特定の巣に住み続けるのではなく転々と棲み家を変えながら生活をしています。
これは子育て中であっても同じで、トヨタの森でも子供を口にくわえて他の巣箱に移動するお母さんムササビの様子が映像に残っています。(その様子はまた別の機会に動画にしたいと思います)
(子供をくわえて巣箱に入ってくるムササビのお母さん)
おわりに
子供が大きくなってくると巣箱の中もだんだん窮屈そうになってきます。
ムササビの巣箱カメラの記録では、お母さんと赤ちゃんの他に、前の年に生まれた子が一緒に巣箱に入っていた、なんていうこともありました。
もしかしたら、お母さんが出掛けていてもお兄ちゃんが赤ちゃんを見ていてくれるので、お母さんの負担が少し軽くなっていたかもしれませんね。
(巣箱カメラ:ムササビが3頭入っている様子)
トヨタの森では、ムササビの巣箱にカメラを設置し、館内のモニターでリアルタイムの映像を見ることができます。
また、毎年11月下旬〜12月上旬ごろには、ムササビの出巣や滑空を観察するイベントも開催しています。
「動画だけじゃなく実際に見てみたい!」
「ムササビが暮らす森ってどんな場所?」
など気になった方は、ぜひトヨタの森に遊びにきてくださいねー!
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