最近、寒暖の差が激しく、日が落ちるのもすっかり早くなり、だんだんと秋が深まっているのを感じられるようになりました。
そんな10月24日(火)は、「秋の実りと虫の声」に注目して、二十四節気の森歩きにでかけました。
まず、秋の実りということで見つけたのは「ハツタケ」
傷付いたところは緑青色に変色してしまい、毒々しい色をしていますが、古くから食用にされてきたキノコです。
このキノコは松の木と共生しているので、もしかすると、松の木の近くを探すと生えているかもしれません。
秋の実りのひとつ、松ぼっくり。種をピンセットで採って観察しました。
松ぼっくりから取り出した種には、風に乗って遠くへ飛ぶための翼がついています。
近くで虫の声がこえてきました!
虫の声が聞こえてきた辺りで聞き耳を立てて、みんなで探しています。
何か捕まえました!
草地に住んでいる「マダラスズ」という6~7mmくらいのとても小さなコオロギの仲間です。
今回、最年少の参加者さんも気に入ってくれたかな?
姿は小さいですが、大きい音で「ジー、ジー、ジー」と鳴いているので、普段聞いたことがある方も多いかもしれません。
ところで、キリギリスやコオロギのなかまの昆虫はどこから音を出すのでしょう?
そう、正解は羽です。そして鳴くのはオスだけです。
そのため、よく見るとオスとメスでは羽の形も違うのです。
下の写真はオスの「モリオカメコオロギ」です。上の写真のメスより羽の模様が複雑です。
では、実際に比べて見てみようということで、鳴く虫のオスとメスの大捜索が始まりました。
一生懸命探したので、「モリオカメコオロギ」のオスとメスを捕まえて、見比べることができました。
「やっぱり、実物を見るとよくわかる!」と参加者の皆さん。
今回、姿は見られませんでしたが、「アオマツムシ」「カネタタキ」などの鳴く虫の声なども聞くことができました。
鳴く虫以外では、「コバネイナゴ」や「コマカキリ」、「オオスズメバチ」の観察を行いました。
また野草の実では、「ノアズキ」や「ヌスビトハギ」、「ヤブムラサキ」を見たり、「オオバコ」や「チカラシバ」で遊んでみたり、秋の森を楽しみました。
最後に「ナツハゼ」の実を味わって今回の森歩きは終了です。
振り返りでは、
「コオロギは大きいのをイメージしていたので、こんなに小さいのがいるのは知らなかった。」
「在来種のヌスビトハギの存在を初めて知った。」
「昆虫は苦手だったので、こんなにじっくり観察したことはなかったが、実際にオスとメスを比べると羽の違いがよくわかった。」
などのご感想を頂きました。
皆さんもご自宅の近くで小さい秋を探してみてくださいね。
(文 ガタ 写真 コイさん ガタ)
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