8月4日(土)に、蝉時雨のなか、親子を対象にムササビについて知ってもらうイベントを開催しました。
ムササビは、日本だけに棲む夜行性の生き物です。
夜に活動しているところを観察するため、イベントは夕方4時から開始しました。
夜に活動しているところを観察するため、イベントは夕方4時から開始しました。
初めに、ムササビに関するクイズを通じて、楽しく学んでいただきました
実物大のぬいぐるみが頭上を滑空!
クイズ: ムササビを漢字で書くと?
その後は、まだ明るいうちに森に出て、設置された6つのムササビ巣箱を見て廻りました。
巣箱周辺の食べ痕や糞を探したり、巣箱に設置された温度計を確認したりして、
巣箱周辺の食べ痕や糞を探したり、巣箱に設置された温度計を確認したりして、
中にムササビが入っているかどうかを予想してもらいました。
見つけたムササビの糞
センサーで巣箱の中と外の温度を確認
予想の結果、ひとつの巣箱にムササビが入っていることが分かったので、夜にかけてここから出ていく姿を観察することに決定しました。
また、みなさんにはサプライズにしていたのですが、もうひとつ別の巣箱に、ムササビが入っていました。
以前の記事 でご紹介した、カメラ付きの巣箱です。
この巣箱には何と、赤ちゃんを連れたお母さんムササビが入っており、モニターを通じて子育ての様子をライブ映像で見ることができました
以前の記事 でご紹介した、カメラ付きの巣箱です。
この巣箱には何と、赤ちゃんを連れたお母さんムササビが入っており、モニターを通じて子育ての様子をライブ映像で見ることができました
日が暮れてからは、いよいよムササビ観察です
日没後30分後くらいに、巣箱から出てくることが知られています。
ムササビがまぶしくないように、懐中電灯に赤いセロハンを貼り、日中に予想した巣箱に向かいました。
少し離れた場所に座って、蚊の羽音が耳元で聞こえる中、ムササビを脅かさないよう、静かに待ちました。
ムササビがまぶしくないように、懐中電灯に赤いセロハンを貼り、日中に予想した巣箱に向かいました。
少し離れた場所に座って、蚊の羽音が耳元で聞こえる中、ムササビを脅かさないよう、静かに待ちました。
座ってムササビが出るのを待つ
この日は、日の入りが18:53だったので、出巣予想時刻は19:23でしたが果たして…??
じっと待っていたところ、19:15くらいから何度かムササビが巣穴から顔をのぞかせました
19:25には巣穴から出て、"あっ"という間に木の上に上って消えてしまいました。
巣箱の穴から顔を出した!(写真でははっきりと見えませんが…)
滑空する姿は見られませんでしたが、参加者からは「すごく尻尾がふさふさしていた」「思った以上に大きかった」「スピードに驚いた」などの声があり、出会いを喜んでいただけた様子でした。
一方、カメラ付き巣箱のほうですが、赤ちゃんを連れていたので、日没後もなかなか出巣せず、22時過ぎにやっと食事に出かけた様子がビデオに写っていました。
仰向けになったお母さん(左上が頭)のお腹の上に赤ちゃんがいます
この親子は、7月16日に初めて巣箱に入ったことが確認されていました。
生まれたばかりの赤ちゃんを見ることができ、スタッフも喜んでいたのですが、その後出て行ったきり、しばらく訪れることはなく…。どこに行ったんだろう?とがっかりするやら、心配するやら
生まれたばかりの赤ちゃんを見ることができ、スタッフも喜んでいたのですが、その後出て行ったきり、しばらく訪れることはなく…。どこに行ったんだろう?とがっかりするやら、心配するやら
しかし、思いが通じたのか、イベント当日に少し大きくなった赤ちゃんを連れて帰ってきてくれました
モニターを通じて、やさしく赤ちゃんの世話をするお母さんムササビの姿を見ることができました
モニターを通じて、やさしく赤ちゃんの世話をするお母さんムササビの姿を見ることができました
ムササビに出会えた余韻にひたりながら、ふりかえり
この日のイベントでは、ムササビをただ見るのではなく、ムササビの棲む環境や生態を知ることで、私たち人間の生活が野生の生き物にどのような影響を与えているかを考えていただくきっかけになったかと思います。
下の写真は、イベントとは別の日に見られた珍しいムササビの姿です。
夜行性の生き物が、なんと日中巣箱から出て、近くの木で休んでいました。
猛暑のせいでしょうか?
来年1月には、大人向けのムササビに関するイベントを開催する予定です。
ブログでお知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね
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