イベント報告:ムササビプロジェクト パート1 「ムササビの棲む森を知ろう」

トヨタの森のような身近にある里山環境に、
色々な動物が暮らしていることはあまり知られていません。
トヨタの森では、その中でも昼間でも観察しやすいムササビにスポットを当て、
巣箱をかけて「ムササビが棲める環境を考える」をテーマに
環境教育を行っています。
今年の2月にはムササビ好きが集まり
「むささびミーティングin トヨタの森」を開催しました。
そこで学んだことを、より多くの方に知ってもらおうと
2013年度はムササビプロジェクトとして3回シリーズのイベントを企画し、
今回5月25日はその1回目を開催しました。

ムササビは、実は神社などにもいるくらい身近な生き物なのですが、
一般的にはどこにいるのかほとんど知られていません。
そこで、まずは午前中にムササビがいる環境を見てもらい、
ムササビの調べ方の一つである食べ痕や糞などの探し方を
体験してもらいました。
巣箱をかけてある木に、ムササビが登った爪痕を見つけました。
木を一廻りして注意深く見てみると、爪痕があるところとないところがあり、
それを見れば飛んでくる方向も特定できます。

ムササビは植物食で葉っぱや木の実を食べて生活しています。
葉っぱのかじり痕は幼虫などが食べた虫食い痕との見分けが難しいのですが、
落ちている葉っぱを拾ってムササビのかじり痕と虫食い痕とを見比べました。

ムササビの糞は幼虫の糞によく似ていますが、ムササビの糞はまん丸、
幼虫のものは俵型と形が違います。
さらに、割ってみると植物の繊維が出てくるのですぐに見分けがつきます。
糞の匂いをかいでみると、ほんのり葉っぱの匂いがしました。
また、かけてある巣箱の温度をチェックして、
巣箱にいるかどうか予想してもらったところ、
6か所のうち1か所に入っているだろうということがわかりました。
「ムササビが身近にいることがわかった。」
「これからは、下を見て痕跡を探しながら歩いてみます。」
と、ムササビを探す目ができたようです。

午後からは、“実際に森の中でムササビの巣箱をかけるとしたらどこにかけるか”
を考えるグループワークを行いました。
1つのグループは「環境教育のための、人が見やすい巣箱」をテーマに考え、
「あの木にかけると巣箱が見やすいね。」
「横の木を切ると、巣箱の木に飛んで来やすいかも。」
などいろいろな意見が出てきました。

もう1つのグループは「100%ムササビのことを考えた巣箱」をテーマに考え、
「ムササビの気持ちになって森を見ることは、とても大切。」
「人の立場から考えたものと、生き物の立場から考えたものが大きく異なることに気づいた。」
とムササビになったつもりで森を見ながら考えていきました。
どちらも真剣に巣箱をかける木や穴の向きなどを考えて地図に書き込み、
最後にそれぞれの案を発表しました。
参加者からは
「いろいろ教えていただいて、ますます里山に生きる生物のことを知りたくなりました。」
「今日みんなで考えた木に巣箱をかけてみたいと思った。」
「できれば次回滑空が見たいです。」
といった言葉をお聞きすることができました。

なんとラッキーなことに森からの帰り道に、巣箱からムササビが顔をのぞかせていました!
きっと「次回もまた森で会いましょう」と言いに出てきてくれたのでしょう。
次回9月14日のパート2は「どんな巣箱がお好き?」をテーマにムササビの好む巣箱を考えて、
皆さんで選んだ木に12月7日のパート3でかける巣箱を作ります。
ぜひご参加ください!
あのムササビも待っていますよ。
(文 ひげ3)

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