雨が今にも降りだしそうな空模様の6月19日の午後。
木が生きていることを五感を使って感じていただこうと、
「木の鼓動」をテーマに森歩きをしました。
今回の森歩きのお供は、お医者さんでお馴染みの「聴診器」。
聴診器で木の中の音が聴けるの?
そもそも木に音があるの??
と参加者も聴診器の登場にびっくり。
まずは室内で自分の鼓動の音を聴いてみます。
ドクドクドク・・・
意外に自分の鼓動の音って聴く機会ありませんよね。
自分の鼓動の音を確かめたら、さぁ森の中へ。
木にそっと聴診器を当ててみます。
すると・・・
みなさん聴診器を当てたままハッとした表情に
何かが聴こえたようです。
木から音がするとわかったところで、
太い木、細い木、枝の先、根元のところ、さらには厚い葉っぱ、薄い葉っぱで
音に違いがあるのかを確かめてみます。
ゴーー、 ゴウゴウ、 ゴボゴボ・・・
効果音だけでは言い表せられない、
そんな音がみなさんそれぞれに聴こえたのではないでしょうか。
「木の枝がもともとついていたところはよく音が聴こえる」
「木によって音のリズムが違う!」
そんな発見をされたれた方もいらっしゃいました。
木の中から音がする・・・
そう聞くと、木が水を吸い上げる音と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実はその音ではないようです。
木の鼓動の正体は
森に住む生きものが動く音や、地下を流れる水の音、
さらには森の近くを通る道路を走る車の音までもが
地下に張る根っこを通じて、伝わってくる音だと言われています。
自然って不思議ですね
大げさかもしれませんが、私は地球は繋がっているんだなぁと感じました。
途中、生きもののフンにつく珍しいセンチコガネという虫を見つけました。
ケースに入れて聴診器で聴いてみました。
カチャカチャと歩く音がなんともおもしろい!
ずーっと聴いていても飽きません。
その後、腰を下ろし、森の全体の音を深呼吸をしながら聴いてみます。
静かな森だと思っても、耳を澄ましてみると
鳥の声やイモムシが葉っぱを食べる音、小雨の音などいろんな音が聴こえてきます。
まさに自然のサウンドトラック!
「葉や木の音を聴くなんて初めての体験でした。」
「最初は聴こえ難かったが、慣れてくると様々な音が聴こえてきた。五感を使うって大事。」
「木の鼓動を聴いて、その木に異常があるか分かったら、もっと活用できそうだ」
確かに、お庭の草木が水が欲しいと訴えているのが分かったらおもしろいかもしれませんね。
耳を通して、木がたくましく生きていることを実感した1日となりました
(文・写真 ちーちゃん)
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