森では、春を告げるコバノミツバツツジが斜面を薄紫色に染め、
林道には、ヤマザクラも咲き始めました
野原では、スミレやタンポポ、ツクシたちが顔を出し、にぎやかになりました
春色の薄日のさす穏やかな4月2日、2014年度のイベント第1回目は、
「野草パンケーキ」 を皆でつくり、味わってみました
子どもさんのいるお家でお手軽なおやつ ”ホットケーキ”
ちょっぴりおしゃれに歩きながらでも食べられる ”クレープ”
それから今、カフェの人気メニューは何と言っても ”パンケーキ”
比べてみると同じようにみえますが、どこが違うのでしょうか??
薄く焼いたものが、クレープ。
厚めで甘いシロップなどかけ、おやつ感覚のものがホットケーキ。
厚めだけど、おかずと一緒に食事感覚で食べるものがパンケーキ。
に分けられるとか・・・
今回の 「パンケーキ」 は、トヨタの森でしか味わえない美味しさにしようと
春の野草を生地の中に混ぜ込み ”野草パンケーキ” づくりを企画いたしました
まずは、森の原っぱの野草を摘みに出かけます
厳しい冬を越した野草たち 色はやさしい萌黄色(もえぎ)・・・春ですね~
うぶげに包まれた柔らかそうなヨモギの葉の匂いをかいでみます。
「なんとも、春の香りがする」
ニョキニョキ頭のツクシを発見寝そべってツクシを眺めてみると・・・
「アリさんになったみたい」
まだ背の低い黄色 い花は、みんながよく知っているタンポポ。
「葉から花、根っこまで食べられるとは 知らなかった」 などなど・・・
大人も子どもの頃に戻ったみたいに楽しそうです
「これ、食べれる か・し・ら~?」 と青々として大き目の葉っぱを見つけて、
恐る恐る口に入れて噛んでみます・・・
「スッパ~い」 と顔がゆがみます。
この野草は、酸味が強く 「酸っぱい葉」 という意味からスイバと呼ばれたと言う説があります。
他に枝豆のような味のカラスノエンドウやクローバー(シロツメクサ)など
皆で ”春の命” を少しずついただきました
いよいよパンケーキをつくります
生地の材料は、ホットケーキミックス、牛乳、卵、プレーンヨーグルト、
絹ごし豆腐、+ 原っぱの野草
野草を細かく刻み、生地に混ぜ込んでフワフワの美味しい ”野草パンケーキ” のでき上がり
焼き方は3種類に挑戦。
一種類目は、たこ焼き機を使い丸い形に焼いたもの。
たこ焼き機自体、初めてという9歳の女の子とお母さん
クルクルと上手に楽しそう
二種類目は、四角いフライパンでふっくら柔らかく厚めに焼いたもの
生地をひっくり返す時のドキドキ感とうまくいった時の嬉しさは何とも言えませんでした
三種類目は、鉄板で薄めのクレープ状に焼き、タンポポの葉のサラダをクルクルと巻いたもの。
お家の電気やガスと違い炭火の火加減が難しく、強すぎたり、弱すぎたりと
焦げないようにするのが大変でした
そして・・・いかがでしょう。 美味しそうに焼きあがりました
お食事はテーブルクロスを敷いて春風の下で 「いただきま~す」
「野草を食べたことがない・・・」 と言われる方から、「小さいころはあぜ道で草花を
摘んでいました」 と懐かしく思い出される方。
「野草は味が独特なイメージだったけど、今日パンケーキに入れたらおしゃれで
美味しかったので旦那様にもつくってあげたい」 等々のうれしいお話も
伺うことができました
春の息吹を感じながら野の草花を摘み味わう。 ひとつひとつの命の大切さも感じてもらいました
「昔食べたことがあったが、今日ほど美味しく味わったのは初めて。」 という声も伺い、
お腹も心も満喫してもらえた春の日となりました
<文 けんけんP ・ 写真 ちーちゃん>
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