”春の陽気” という言葉がぴったりな4月16日の午後、
春の森の不思議を発見しに、好奇心たっぷりな方々が集まりました
今日はどんな不思議を発見できるでしょうか?
森に入って真っ先に目に飛び込んできたものは、
ちょうどこの時期に見頃を迎えていた鮮やかなピンク色の ”コバノミツバツツジ”
今日は 「きれいだね~」 ・・・と見て通り過ぎるだけでは終わりません
ここで最初のクエスチョン
「コバノミツバツツジの葉っぱは何枚?」
「花びらは何枚?」 「おしべ、めしべはいくつ?」
その答えは・・・さぁ手にとって数えてみよう~
今日は特別に、 ”ひとつちょうだいね” という優しい気持ちでお花を摘みました
みなさん、真剣に観察しています。
「こんなにじっくり見るのは初めて。」 「おしべに長いのと短いのがあるんだね。」
「この花びらって切れ目があるだけで、全部つながってるんだ」
と、見ていくうちにクエスチョン以外のいろんなことにも気づいたようです
コバノミツバツツジの不思議・発見
モミジの花をご覧になったことがありますか?
モミジといえば秋の紅葉が美しい印象ですが、じつは花がとってもかわいらしいんです
「花がかわいくて、葉っぱはとても柔らかいね」
どの木の新芽も生えたばかりの時は、柔らかく優しい色をしています
私たち人間の赤ちゃんのほっぺと一緒のようですね
モミジや新芽の不思議・発見
続いて、春と言えばやっぱりタンポポ。新緑の中でたくさんの黄色 い花が際立ちます
ここで、クエスチョン
「タンポポの根っこってどうなってる??」
その答えは・・・掘ってみよう~~
ということで、男性の参加者に頑張っていただきました
「固いぞっ、それっ掘れたー」
掘りだしたタンポポの根っこは途中で切れていました
そのくらい地下深く根を張っていることがわかりましたね
タンポポをじっくり観察してみると、茎の根元に綿のような白い毛が生えていました。
この毛は水分を逃さずにじわじわと根に送るためにあるそうです。
せっかく掘りだしたので、観察だけでなく味見もしました
「花びらと葉っぱは違う味がするんだ」 「花はほのかに甘いね」
タンポポ丸ごと、不思議・発見
他の種類の葉っぱも味わってみると、それぞれ味が違うことがわかったり、
枝になりきっている小さなシャクトリムシや、池ではトンボを見つけたりしました
さらには、池でカエルの卵も発見
「白い泡に包まれた卵を見るのは初めて」とみなさん驚いていました。
春の森の不思議が見つかる、見つかる
みなさんの発見するチカラに私もびっくりでした
大地に寝転んで、発見でたくさん使った目は少しおやすみ
子どもたちの楽しそうな声、春の森の音、そして大地の香りに体全体が包まれます。
目を少しおやすみさせた後にラストクエスチョン
”小さな生きものにとって、花はどんな風に見えるの??”
答えは・・・顕微鏡を使って、虫の目になって花や葉っぱを見てみよう~
今回は野外で観察できるコンパクトな顕微鏡を使って、虫メガネよりもさらに拡大して見ることに。
スミレやスゲ類やタンポポの花などみなさんそれぞれ気になるものを顕微鏡で観察してみると、
「フサフサした花が毛細血管みたいに見える」 「こんな景色を見てる虫も大変なのかも」
「茎の中を見たら穴が2つあったよ」
と、肉眼でみるのとまた違ったおもしろい発見をしていました
子どもたちも興味津々に顕微鏡をのぞきこんでいました
顕微鏡で不思議・発見
森から帰ってきた後も
「今日見たカエルの卵からはどんなオタマジャクシがでてくるのかな?
カエルになったらどんな鳴き方をするのかしら?」 「シャクトリムシの眼はどこにあるのかな?」
と、みなさん不思議がまだまだ出てきます
今日は春ならではの不思議・発見でしたが、
違う時期にもぜひ森に足を運んで、季節折々の不思議を発見してみてくださいね
(文 ちーちゃん ・ 写真 がっちゃん)
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