よく晴れた8月20日、今日は ”聴く” ことを中心に森に出かけました
<サウンド・ウォーク>
皆さんは ”森の音” って聞くと、どんな音を想像しますか?
例えば、そよそよとやさしく吹く風の音や、木の葉のこすれるサワサワや
強い風のゴォーゴォー彡
ピッ~ピ~という野鳥のさえずりや葉っぱの下から虫の声などなど・・・
まだまだありそうです
そこで、手をおわん型にして、両耳の後ろにくっ付けて、
”森の音” を聴きながら歩いてみました
夏を惜しむように鳴くセミたちのラブコールが木の上からシャワーのように降りそそいで、
まるですぐそばにいるように聴こえます
それでは、自分たちの声はどのくらい森に響くのでしょうか?
隣の山のトトロがいそうな大きな木に向かって、
『ト・ト・ロ 』 と大きな声で呼んでみると・・・
なんと
『~ロ 』 と、こだまが遠くから聴こえました
”こだま” は、「木霊」 や 「木魂」 と感じで書きますが、
まさに、樹木に宿る精霊や木の精が私たちに返事をしてくれたような気がしました
みんなで何回も大きな声を出したので、ノドが渇いてしまいました
そういう時は、森の葉っぱを1枚かじります
「わぁ~リンゴ味」 とびっくり
耳だけでなく舌で味わう感覚も使いながらゆっくり森を歩きます
<サウンド・マップ>
木陰で森に溶け込み、自分の周りから聴こえてくる音を記号にして
音地図 ”サウンド・マップ” をつくってみました
ツクツクボウシの声が、大きな○や△に。
遠くの車やバイクの音が、~・~・-・-だったりといろんな音があることに気づきました
<サウンド・ツリー>
さらに、聴診器を使い ”聴くこと” に集中します。
自分の心臓の音を聴診器で確認し、聴きたい木にやさしく聴診器を当て人間の
心臓の音と木の音を比べてみます
「音が違う 木も生きているのね」
「静かに聴いていると、ゴーと流れるような音が・・・」
「耳で聴くのと道具で聴く音の違いや日なたと日陰のにおいの違い、温度の違いを
感じて感覚を研ぎ澄ますと面白い」 などなど驚きの声が・・・
ちびっこ2人からは 「落ち葉に聴診器を当てたらカエルのような音がしたよ」
「しまじろうの声も聴こえた」 とか ちびっこが聴こえる森の音は、にぎやかで楽しそう
森の帰り道、珍しくタマムシが飛んできて参加者の方のブラウスにとまりました
今年は何度もタマムシを見かけましたが、人にとまったのは初めてです
タマムシのお気に入りの模様だったのかしら・・・
いいえ、きっとこれが ”森のチカラ”
やさしい心の持ち主のところで一休みしたかったのでしょうね
朝は野鳥たちのさわやかな声が響きます
反対に夜は、ゴロスケホーホーとフクロウの声が聴こえるかも
感覚を研ぎ澄ませ、どっぷり森に溶け込んで聴いてみてはいかがでしょうか?
しかし、真夜中のイノシシが数頭で駆け抜けていくドドドドドドドッという音は
危険なのでおススメいたしません~ん
<文 けんけんP 写真 がっちゃん>
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