10月15日、台風が去ったら、暑さも去った というくらい肌寒い日でしたが、
7名の参加者が今回のウォーキング&ウォッチング、「モグラの棲む世界」を
のぞきに来てくださいました
モグラの棲む世界・・・そこは土の中。
私たちは土の上を何気なく歩いていますが、
土の中には何がいるの? 土って何でできているの?
そんな疑問を、モグラの穴や塚を手がかりに解き明かしてみましょう
●土の中には何がいるの?
森の中を歩いていくと、さっそく地面にヒミズという小さい種類のモグラの穴を発見
そこで、参加者にヒミズの気持ちになって穴に指を入れてもらいました
最初は恐る恐るでしたが、穴が思ったより深いことに気づいて、感動
「モグラのにおいがするかな?」 と、穴の中の土のにおいもクンクン。
別の場所では、道の脇の地面が直線状に盛り上がっているのを発見
押してみるとそこだけ柔らかい
モグラになりきって土を掘ってみると、
土が盛り上がっている方向に続くヒミズのトンネルがありました
「掘ってミミズを探しているのかな」 「この先も道が続いているのかも」 と、
地下のモグラの住宅街を想像しながら、
同時に土の感触やにおいや色の違いを感じてもらいました
他の生きものもいるのかな? 「おじゃましま~す」 と丸太の下を覗いてみると、
ダンゴムシに出会うことができ、ヒラタグモの住居も見つけました
もちろんそこにもヒミズの穴がありました
ヒミズの穴は、アカネズミも逃げ場や餌場として同じように活用します。
アカネズミにドングリをおすそわけ~
●土って何でできているの?
このつぶつぶ、見たことありますか?
身近にあっても意外と知られていない、「ミミズのウンチ」 なんです。
糞塊(ふんかい) と言います。
ミミズは落ち葉などを土ごと食べて、糞をして、再び栄養豊富な土にするのです
ミミズの糞=豊かな土、なんです
ミミズってすごい
このキノコは枯れ木を食べて、森の中をただいまお掃除中。
枯れ木や落ち葉から栄養をもらいながら細かくし、土に戻します。
キノコってすごい
落ち葉を1枚ずつめくっていくと、落ち葉がだんだん細かくなっていくのがわかります。
これはキノコや微生物などの働きによって落ち葉が土となっていくのです
細かい落ち葉がいっぱいに重なったところに手を入れてみると 「なんだか温かい」
と感じた方もいました
土の中の生きものにとっては温かいフワフワのベッドなんですね
落ち葉ってすごい
最後に、土の 「吸着のチカラ」 を知る実験をしました。
インクを溶かした色水が土を通って出てくると、インクが土に吸収され、水の色が淡くなります
このチカラによって、植物が必要とする栄養分や水が雨によって流れて行ってしまうのを防ぎます。
また、土の種類によって水が流れ落ちる速さも違うことがわかりました。
土ってスゴイ
今回、本物のモグラには出会えませんでしたが、モグラを通して、
「森の中で植物と動物がつながっていることは頭では分かっていたが、
実際に触ることでよくわかった」
「ミミズが糞をするなんて考えたこともなかった 良い機会だった」 と、
感じていただけたようです
土は私たち人間も含め、すべての生きものの基盤です。
みなさんの足の下には、驚くベき世界が広がっていることでしょう
たまには土に触れて、そんなことを想像しながら歩いてみてはいかがでしょうか
<文 ちーちゃん 写真 がっちゃん>
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