汗ばむくらいの陽気が続く中迎えた「立冬」。暦の上では冬なのですね。
森の中はどうでしょうか。11月13日、里山の生き物達の冬支度を除いてみました。
森の池には十数羽のカルガモがいました。
冬の餌を求めて北のほうからやってきたのでしょうか?
原っぱで耳を澄ますと、水や風の音が際立って聞こえました。
「先月は虫の音がたくさん聞こえたのに、一ヶ月でこんなにも変わるのね」
と、季節の移ろいを感じていただけたようです。
他にもバッタ、カマキリ、クモや冬に葉を落とす木々など様々な生き物の冬支度をご覧いただました。
そして里山に住む人はどんな冬支度をしていたかというと・・・
昔から日本では亥の月(旧暦10月、現在の11月を指す)亥の日に囲炉裏を使い始め「炉開き」をしていました。
また、亥の月、亥の日、亥の刻に無病息災を祈念して「亥の子餅(いのこもち)」を食べていたそうです。
今回は亥の子餅にちなんで焼餅をいただきました。
参加された方からはこんな感想をいただきました。
・木々が冬を通り越して春の準備をしていることが印象に残った。
・色々な生き物が冬に向かって準備をしていて、渡りをする鳥も見られた。やはり焚き火は暖かい。
・ドングリに根が出ていたり、イノシシの足跡に足を入れてみたりたき火をしたりと貴重な体験ができた。
森の生き物達はしっかりと、冬、そして春への準備を進めているんですね。
ばたばたと目の前のことに忙しい毎日ばかり過ごしがちですが、
移り行く季節を感じながら、これから来る季節を思いながら日々の暮らしをつむいでいきたいものです。
(文・いぶ、写真・こいさん)
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